立川新聞は東京立川の粋な情報を発信するWEBマガジンです。

Tachikawa Photo Essay「雨のステイション」

立川で撮影した写真と短編のエッセイで綴る「Tachikawa Photo Essay」をはじめます。

第1回目は梅雨時に相応しいテーマ。


 

Tachikawa Photo Essay「雨のステイション」

photoeesayL1090829

西の空をみた昼すぎ。

明るいのに、雲たちが梅雨晴れに水をさす。

淀む空気に東中神の駅がかすむけれど、踏み切りを行き来する車が映えては消える。

photoeesayL1090822

隙間から差す空のめぐみに照らされて車体がちらつく。

まぶしさに眉をひそめていると、不意に大きなしずくが顔を濡らした。

L1090864

狐の嫁入りに巻かれぬように走って屋根の下へ逃げた。

photoeesayL1090868

熱にうだるホームに雨の飛沫があがる。
ふと見上げると、屋根裏に逃げた雀のつがいが身を寄せていた。

L1090873

煌めく打ち返しはじきに鳴りを潜めて、薄墨の天井がおちてくる。

photoeesayL1090821

上り列車の訪れに足を入れたとたん、いつかどこかで聞いたメロディ。

まるでガラスの風鈴みたいに優しい音。
たしかあれ、荒井由美っていう歌手だった。

筆者プロフィール
おおつきみつあき
文筆家、イラストレーター

「雨のステイション」

作詞:荒井由実 作曲:荒井由実

新しい誰かのために
わたしなど 思い出さないで
声にさえもならなかった あのひと言を
季節は運んでく 時の彼方
六月は蒼く煙って
なにもかもにじませている

雨のステイション
会える気がして
いくつ人影見送っただろう

霧深い町の通りを
かすめ飛ぶつばめが好きよ
心 縛るものをすててかけてゆきたい
なつかしい腕の中 今すぐにも
六月は蒼く煙って
なにもかもにじませている

雨のステイション
会える気がして
いくつ人影見送っただろう
雨のステイション
会える気がして
いくつ人影見送っただろう

ユーミンの「雨のステイション」の舞台西立川。
発車メロディにもなっていて。駅の昭和記念公園側には雨のステイションの歌碑もあります。

L1090824

曲が作られた頃は米軍キャンプがまだあった1970年代。
その当時、駅の北側は米軍基地、通称フィンカム(FEAMCOM)で、 基地内の「スピード」というディスコで遊んだ帰り。
西立川の情景が曲になっているといわれてます。

「雨のステイション」はノスタルジー溢れる西立川駅でした。

photoeesay20160617-DSC_4777

文・写真:Yuji Toda
立川新聞編集長/カメラマン
https://www.yujitoda.com/

Share (facebook)

立川マップ

立川新聞内で特集された情報を紹介しています。