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立川ゆかりの「ロバの音楽座」とジャズピアニスト山下洋輔さんが地元でのコンサート共演。共演のきっかけは?ロバの音楽座の拠点「ロバハウス」へ。

以前編集部でも取材させていただいた「ロバの音楽座」が、2年ぶりに「たましんRISURUホール」でのコンサートが今週末6月2日に開催されます。
前回のRISURUホールでの公演「コンサートのぼうけん」では、子供たちが事前にワークショップで作った「空想楽器」を使って、みんなで演奏したり、音に親しみ、音楽を楽しむコンサートでした。

今回は人気絵本「もけらもけら」を楽譜にして、作者でもある世界的ジャズピアニスト・たちかわ交流大使の山下洋輔さんと、子供たちに古楽器で音楽を届けているロバの音楽座が繰り広げる、「音を遊ぶ」絵本コンサート。
音に出会う旅。ロバの音楽座「コンサートのぼうけん」をレポート

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今回の公演前にロバの音楽座と山下洋輔さんとの共演についてのいきさつ等を「ロバの音楽座」代表の松本さんにお話を聞いてみたくて・・・5月某日に「ロバハウス」に伺ってきました。
多摩モノレール玉川上水駅から遊歩道を小平方面へ。
木々の緑と舗装されていない土の小道をしばらく歩きます。

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玉川上水に新緑から深緑に変わるこの季節は、立川の中でも色濃く自然が残っている心地よい場所です。
途中、遊歩道から水際へ下りる道があり、木々から漏れる木漏れ日が水面を照らしいて、深呼吸してみたくなります。

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その先に、きのこの笠の様な建物「ロバハウス」があります。
玉川上水沿いと景観とロバハウスが醸し出す雰囲気はまるでムーミン谷のように感じました。

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ロバハウスが出来たのは今から21年前の1992年。子供たちに音楽に親しみ古楽器の音の楽しさを伝える「ロバの音楽座」と中世ルネッサンス時代の音楽を演奏する楽団「カテリーナ古楽楽器団」の拠点。

「ロバの音楽座」とは…

1982年、松本雅隆により結成された合奏団。カテリーナ古楽合奏団を母体として、中世・ルネサンスに生まれた古楽器や、自由な発想で作った“空想楽器”を演奏。

『こころあたたまる「音と遊びの世界」を子どもたちに』という言葉を掲げ、全国のホールや子どもおやこ劇場、小学校、幼稚園などで公演やワークショップを行っている。

また、これまでに東映教育映画「みみをすます」で谷川俊太郎とともに出演したり、NHKテレビ番組「おかあさんといっしょ」への出演、ジブリのアニメ映画「ゲド戦記」の楽曲に演奏で参加、テレビCMの音楽作曲など、その音楽や活動は各方面で注目を集めている。

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ロバの音楽座の拠点、珪藻土(けいそうど)をメインに使ったロバハウスは、木のぬくもりが満ちていて、古きヨーロッパの懐かしさを感じる広い空間。
普段は稽古場として、月1回のロバの音楽座のコンサートやワークショップも開催されてます。

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壁面には世界中から集められた中世・ルネサンスの復元楽器や世界の民俗楽器が飾れていたり、通路や陽の当たる窓際にはオブジェがあり、まるで美術館のような佇まい。何時間でもここに居たいと心が感じます。

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編集部がおじゃましたこの日も、子どもたちを連れた家族連れで満席でした。
子どもたちに向けて音楽を届けることについて、以前編集部の記者しもさんが取材した記事で松本さんは、次のようにお話をしてました。

【立川新聞】
古楽器の音色を、なぜ子どもに向けて届けようと考えたのですか?

【松本さん】
40年以上前のこと、カテリーナ古楽合奏団の演奏会で、古楽器の音色に子どもがとても興味を示し、集中して耳を傾けている姿にたびたび遭遇しました。
その様子を見て、「これは今の子どもたちが求めている音なのでは?」と直感したんです。

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今の時代、音楽を演奏することや創ることを難しいものと考えてしまう傾向がありますが、昔古楽器が生まれた頃、生活と音楽はとても身近な存在でした。
僕らが小さい頃は、道端で歌を歌いながら遊ぶ光景が日常にありました。しかし、だんだん道端で遊ぶ子どもがいなくなり、音楽は生活の中から姿を消して、学校やテレビの中の存在に変わっていきました。そんな時代の移り変わりを目の当たりにして、これは問題だと思ったんです。

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ロバの音楽座は「音と遊び・音の落書き」をキーワードに、古楽器や空想楽器(身近な物で創るオリジナル楽器)を使った音楽で、子どもたちが心から求める自由で身近な本来の音の楽しみ方を伝えていきたいと思っています。また、「子どもに向けて」とはいいつつ、子どもをフィルターにしながら大人にも同じメッセージを感じ取ってもらいたいです。roba20190502-DSC_0438
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まるでムーミン谷のようなロバハウスで、子供たちはたくさんの音との出会いに新しい刺激を受け、大人はどこか懐かしさを感じる。

「ロバの音楽座」は大人もどこか子ども時代に戻ったような感覚を思い出させてくれると編集部はつくづく感じました。

ロバハウス/ロバの音楽座
住所:〒190-0002 東京都立川市幸町6-22-32
Phone:042-536-7266/FAX:042-536-7968
Homepage:http://www.roba-house.com/index.html

ロバハウスは通常、ロバの音楽座、カテリーナ古楽合奏団の稽古場兼事務所です。
楽器博物館ではございませんので、突然の訪問はご遠慮ください。ロバハウスライブや古楽市場などの開催時などに限りオープンいたします。

ロバの音楽座と山下洋輔さんとの共演について

今回の公演は立川市文化振興財団さんの声掛けで、その要望に応えるかたちで実現したと松本さん。

まだ、ロバハウスができる前、松本さんが旧米軍ハウスに住んでいた頃。
山下さんが当時住んでいた葉山から引越してきてご近所づきあいが始まったとか。
山下さんも松本さんと同じように音遊びの達人で、ジャンルは違うけど共通点が多いかなと。
ロバハウスが出来て間もない1992年5月に山下さんの書いた絵本を元にした「もけらもけら」の初演行ったそうです。
ジャズピアノと古楽器?
実際演ってみると子供からから大人まで楽しめる新しいジャンルの音楽となったそうです。
それから二十数回、2017年に代々木の国立オリンピック記念青少年総合センター以来の公演となるそうです。

「ロバの音楽座」松本さんの特別インタビュー
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人気絵本「もけらもけら」を楽譜にして、作者でもある世界的ジャズピアニスト/たちかわ交流大使の山下洋輔さんと、子供たちに古楽器で音楽を届けているロバの音楽座が繰り広げる、「音を遊ぶ」絵本コンサート。
元々ご近所さんですが、RISURUホールでのコラボレーションははじめて!
ロバの音楽座の心温まる音楽と音色。ぜひぜひお聴き逃しのないように。まだ若干お席がありますので。

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ロバの音楽座+山下洋輔「もけらもけら」

日時:2019年6月2日(日)15:00開演(14:30開場)
場所:たましんRISURUホール(立川市市民会館)大ホール(1階席のみ)
チケット:全席指定 大人¥3,500 学生¥2,000 子ども(4歳~高校生)¥1,500

お求めはたましんRISURUホール(TEL.042-526-1311)
もしくはインターネットでお求めの方は財団の公演ページをご覧ください。
http://www.tachikawa-chiikibunka.or.jp/a11-20190602/

主催:公益財団法人立川市地域文化振興財団
後援:立川市教育委員会/国立音楽大学/NPO法人立川子ども劇場
国立市教育委員会/国分寺市教育委員会

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