立川市役所で働く職員に密着取材! 【市役所職員の仕事~施設課編】

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立川新聞では立川のイベントやお店、人にフォーカスしてお届けしてきましたが、今回は市民生活に欠かせない市役所の仕事について取材してきました。

みなさんは市役所にどんな用事で訪れますか?

一般的には届け出や証明書などの発行で市役所を訪れる方が多いと思いますが、市役所の仕事っていろいろあるんです。

健康保険や子育て支援、介護の相談など・・・

私たちの生活に幅広くかかわっているんです。

そんな編集部は今回入庁4年目の施設課職員の仕事についてお話を聞いてきました。

待ち合わせは立川市立第一小学校。

立川市立第一小学校正門

この日は施設課の皆さんとグラウンドの排水の確認。図面をもとに解決策を話し合っていました。

立川第一小学校グランド

じつはこの第一小学校の建築は今回取材させていただく、入庁4年目の黒川さんが担当。

建築の専門誌にも取り上げられてる建築物なんですって。たしかに素人目にも素晴らしい建物!

こんな学校で過ごせる子供たちが羨ましいですね。

立川第一小学校グラウンド

それでは黒川さんのご案内で小学校を案内していただきましょう。こちらが1階の中庭。

立川第一小学校中庭

まるで大学のキャンパスみたいです。

立川第一小学校中庭

オブジェのような?椅子でしょうか?

立川第一小学校中庭

こちらが教室です。小学校おなじみの机と椅子にちょっとほっとしました。

立川第一小学校教室

こちらのブリッジの向こうに体育館と柴崎学習館があり、学童保育所・柴崎図書館も併設された新たな試みの複合施設なんです。

校舎の老朽化に伴い、近隣の施設とあわせて建築されたそうです。

それにしてもこのブリッジの色使い。なんかわくわくしますね。
立川第一小学校ブリッジ

天井が高くピッカピカの体育館。冷暖房完備なんです。

立川第一小学校体育館

この第一小学校の建築を担当した黒川さんにお話しを伺いました。

立川新聞

素晴らしい小学校ですね。うちの下の子も立川の小学校に通っているんですが・・・
ほんと第一小学校の子供達はとてもいい環境で学べていいですね。

黒川さん

ありがとうございます。運よく入庁してまもなく第一小学校の建て替えを担当させてもらって。

昨年、地域の方向けに内覧会を行ったのですが、2000人以上の方がお越しになってくれて、
頑張って良かった。と心から思えてちょっと涙腺が緩みました。

立川第一小学校体育館を見つめる黒川さん

黒川さん

今日のように施設の管理もあり、自分の仕事の成果(建築)がすぐ目に入りますので、当時の達成感を思い出して、また次も頑張ろうと思います。

立川新聞

これだけの複合施設ですから、いろいろご苦労されたんじゃないですか?

黒川さん

そうですね、当時は被災地復興の影響などで費用が高騰して…物価上昇分の追加の工事費を算出する事になったんですが、多摩地区の行政でそういった予算のスライドを行った実績がほとんどなく、市議会に提出する資料を作ったりと調整に苦労しました。

あとは、建築資材が滋賀県、栃木県、富山県などから運ばれてきて、この体育館の建物は壁を市松状にした構造なので、図面通りに建築されてく事を確認するのに神経を使いました。

立川第一小学校体育館外観

今回、第一小学校の施設管理に小一時間、同行させて頂き、黒川さんとの会話の中で、市の職員として、建築の仕事のやりがいについて何気なく語っていただいたような気がします。

後日、あらためて市役所の職場を訪ね、日常の仕事について再度お話しを伺ってきました。

広いスペースに高い天井。待ち時間もあまり気にならないのはこの空間の影響でしょうか。

立川市役所

正面階段を昇り2階に施設課に向かいます。

立川市役所2階

2階の奥のほうに施設課はあります。施設課は主に立川の公共施設の新築工事や改修等の営繕工事等について設計、施工、監督等の業務を行っている部署です。

市役所施設課

立川新聞

黒川さんこんにちは。先日は第一小学校の同行ありがとうございました。今日は職場での取材お願いしますね。

黒川さん

はい。よろしくお願いいます。

立川新聞

黒川さんは入庁されて4年目という事をお聞きしましたが、職員になるきっかけについて
お聞きしたいのですが?

黒川さん

そうですね、小さい頃からスケールの大きい建築に憧れ、大学進学時は迷わず建築学科を志望しました。

卒業後はハウスメーカーに就職して、構造設計事務所で構造計算、構造設計業務に携わってきました。

仕事は楽しかったのですが、営業なら営業、設計なら設計。どうしてもかかわる人が同じ業務に携わった人たちで、設計、現場監理、建築確認、まちづくり・・・などいろんな事に視野を広げられる公務員の建築技術職に興味を持ったのがきっかけです。

立川市役所施設課

立川新聞

先日の第一小学校の取材でその事が感じられました。立川の職員を選んだのはどうしてですか?

黒川さん

公務員でも東京都、特別区、市役所いろいろありますが、管轄が広域になりすぎるとひとつひとつの案件にじっくり携わることが難しく、規模が小さすぎると仕事がないのでは、と考えた結果大きすぎず小さすぎない立川市のスケール感に興味を持ったのがきっかけで、立川市を受験しました。

立川新聞

入庁後の仕事、やりがいについては?

黒川さん

入庁後は行政管理部施設課に配属され、市内の公共施設の工事設計、監理、設計委託業務の監督などを行ってます。みんなで知恵を出しあって引いた紙に書かれた線が、現場で立体となって、何もなかった空間に構造物が出来上がっていく。それに加え市役所の建築職は近くで建物を見続けられる事、利用者の声を聞けるといったやりがいがあります。

そんな黒川さんのデスクの上には赤線びっしりの建築基準法の本が。熱心さが伝わってきます。

立川市役所施設課デスク

立川新聞

最後に今後入庁される後輩へのメッセージをお願いします。

黒川さん

民間企業もたくさんの魅力があると思いますが、立川市の建築技術職にもそれに負けない魅力がたくさん詰まってます。民間の建設業界は学生の皆さんが想像する以上に激務だと思います。

それに比べれば、確かに市役所の仕事は余裕があるでしょう。私自身、民間時代と比べてそう思います。ですが、余裕がある事と、楽である事は違います。公務員、建築技術職としての責任とプライドを持って仕事がしたいという方をお待ちしてます。

黒川さんが所属する行政管理部 施設課長の白坂さんにも職場の雰囲気についてお話しを聞きました。

立川新聞

若い職員の方が多いですが、職場の雰囲気についてはどうでしょうか。

白坂さん

そうですね、黒川くんのように民間的な感覚を持ってバランスよく仕事をこなしてくれてますね。 20代、30代の職員が多く、それぞれ自主的に仕事をしているのは何よりです。定年退職後の再任用職員もいますので、技術の継承もテーマですが順調に進んでいると思います。

白坂課長の笑顔からも伺える職場の雰囲気。たまに休みの日はレクレーションもあるようで働きやすい環境に感じました。

立川市役所施設課白坂課長

あと、編集部が気になるのは職員の方のランチ事情?

中心部から少し離れたところにある市役所では市民に開放されている食堂もあります。職員方に伺ったところ、食堂を利用する方と自席や近くの広場で食事をする方と半分半分だそうです。近くの裁判所の食堂にも、遠征することもあるとか。

立川市役所食堂

今回の立川第一小学校、施設課の取材で気づいたことは、ふだん何気なく利用している公共施設をより使いやすいように、責任感とプライドを持って取り組んでいる職員さんがいること。市の職員さんの仕事ぶりについて再認識した編集部でした。

そんな立川市役所の平成28年採用試験の募集要項が発表されました。今回取材した建築技術職を含む20数名の採用試験。詳しくはこちらから。

http://www.city.tachikawa.lg.jp/shise/saiyo/shikenannai/index.html

立川市行政管理部人事課人事係

電話番号:042-528-4305
ファックス:042-528-4333

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