蕎麦を食べたくなる時。
編集部のよくあるパターンは、前の日にお酒を飲んで食が進まないときに、お蕎麦を食べたくなります。夏はスルッと、最後にいただく優しいそば湯、冬は出汁のきいたそばつゆ。これがまたたまらなく胃に優しくしみ込んでいきます。
蕎麦を食べたくなる時。
まったく逆で、かなり食欲があり、お蕎麦とプラス丼物のセットが食べたい時もあります。今日はガッツリ食べたかったので、
多摩モノレール泉体育館近くの「やぶそば」さんへおじゃましました。
やぶそばさんは、セットものが充実していて特にこちら。
新鮮ホタテと甘味の強い淡路産直玉ねぎのかき揚げ丼定食1000円。
ごろっとした玉葱かと食べてみるとホタテ。ホタテかと思うと玉葱。甘い玉葱とごろっとしたホタテのかき揚げは食べ応えがあり。
そして、セットもの定番のカツ丼セット1000円。
トロトロ山かけご飯と日替わり天ぷら定食 1200円
おっと、、、、丼物の紹介ばかりになりましたが、蕎麦ももちろん美味。編集部がおじゃました時に、わざわざ千葉から食べに来たお客さんもいたほどで。蕎麦の好みは十人十色。これがうまい!と思う蕎麦は人それぞれで、それがまた奥深く感じます。花鳥風月に例えると蕎麦は風でしょうか。やぶそばさん2代目店主の中村さんにお話を伺いました。
立川新聞
やぶそばさんの蕎麦のこだわりについて教えていただけますか?
中村さん
うちの蕎麦は無農薬栽培に成功した希少な群馬赤城深山山麓で栽培された蕎麦の実を、石臼でその日に使う分だけを製粉して作る、手打ち蕎麦です。うまみと香りが強い蕎麦の実から作る蕎麦をあじわっていただけると思いますよ。
立川新聞
はい!手打ち蕎麦の香りと食感がとても気に入って。もうすでに何回かおじゃましてまして。ちなみに蕎麦の割合ってどのくらいなんでしょうか。
中村さん
うちは2対8ですね。蕎麦の実が緑色でしょう。これをもう一皮落としたものが更科っていわれる蕎麦になります。うちの挽き具合のほうが、蕎麦の香りが感じてもらえるんじゃないかと。
立川新聞
はい!香りとのどごしのバランスがいいですよね。すいません素人が… ところで、接客担当しているのはお母さんですか?
中村さん
はい!うちはこじんまりとしたお店ですので親子でやりくりしてます。父がここで店を開いて45年になります。
立川新聞
こちらで45年ですか。歴史を感じますね。
中村さん
そうですね。
父が暖簾分けで「やぶそば」を創業した頃の柏町は、まだ米軍射撃場の跡が残る場所で…
自分は新橋の手打ちそば「本陣房」で修行して、その経験で技術と素材にこだわりおいしい蕎麦作りに日々奮闘してます。
この日は厨房にも入れていただきましたが、ひんやりした蕎麦を作るのには熱いお湯と戦わないといけません。
今年の猛暑はまさに体力勝負。
熱いお湯で茹で冷水で締める。この過程がまさに職人技なんですね。
油の熱さとも戦います。
注文が入ってから、きれいに澄んだ黄金色の油に素材を入れてサクッとした天ぷらを揚げていきます。
サクッとした天ぷらと香りのいい蕎麦。天ぷらそばは1200円。
塩でいただく海老の天ぷらとのどごしのいい蕎麦は鉄板のおいしさ。締めは45年継ぎ足しのつゆを蕎麦湯でいただき大満足の編集部。
「やぶそば」さんは素材へのこだわりと45年受け継がれる中村さん親子の技術でおいしくいただける蕎麦。
蕎麦が食べたくなったら時に足を運びたい親子2代の蕎麦屋さんです。
酒処 石臼挽き やぶそば
営業時間:月~金、祝日、祝前日: 11:00~14:30 17:00~21:00 (料理L.O. 20:30) 土: 11:30~14:30 17:00~21:00 (料理L.O. 20:30)
定休日:日(日曜日、月1回不定休、臨時休業あり)
住所:所在地:立川市柏町1丁目7−8
TELL:042-536-3895
HP:https://yabusoba-tachikawa.owst.jp/