「ハンバーガー = ファーストフード」というこれまでの常識を覆すべく、ここ数年で話題になっている「グルメバーガー」。
ハッキリとした定義があるわけではありませんが、巷では1000円前後の高価なハンバーガーのことをグルメバーガーと呼ぶようです。
そんなグルメバーガーをメインに提供する新店OLD NEW DINER(オールドニューダイナー)が、今年の6月、立川の錦町にオープンしました!
立川通り沿いにお店を構えるOLD NEW DINER。
正面にドカンと飾られた大きなアメリカンダイナーランプの輝きは、遠くからでもわかるほどインパクト抜群です!
ほかにも、木目調の壁やシュールなハンバーガーのキャラクターなど、ヴィンテージアメリカンな雰囲気が伝わってくる、センスの良い外観です。
ワクワクしながら店内に入ると、レジがなんとキャデラック!
そして壁にも!!
さらに、席待ち客用の長椅子も!!!
とことんアメリカンなインテリアは、まるで映画のセット。
細部まで抜かりがありません。
女性スタッフの金髪もお店の雰囲気にベストバッチでかなりCoolです。
外の看板や店内のキャデラックなど、ダイナミックな装飾が目を惹きますが、座ってみると意外にも落ち着いた景色が視界に広がります。
ソファ席、テーブル席、カウンター席、どの席も居心地が良く、つい長居してしまいそう。
OLD NEW DINERは、駒澤大学で10年以上愛される超人気店「AS CLASSICS DINER(エーエス クラシックス ダイナー)」で修業をしていた田中さんが独立して始めたお店。
田中さんは日野出身で学生時代は立川の高校に通っていたということで、地元にお店を出すのが夢だったそうです。
ちなみに先ほどの女性スタッフは奥さま。お店の雰囲気にピッタリなのも納得ですね。
職人気質なAS CLASSICS DINERの店長が、「AS CLASSICS DINER出身」という肩書を公式に認めた唯一のお店として、バーガーマニアの間では開店前から注目を集めていたOLD NEW DINER。
店内には、AS CLASSICS DINERへの敬愛を込めて、ユニフォームのボウリングシャツが飾られています。
このお店の特徴は、メニューの豊富さ。
16種類のハンバーガーに加え、オニオンリングやフライドチキンなどのおつまみメニューや、スープやサラダ、ホットドッグ。さらに、ロコモコやタコライスなどのライスメニューや、ローストビーフ、キッズプレート、アップルパイなどのスイーツまで揃っています!
このあたりもAS CLASSICS DINERのDNAを受け継いでいるようですね。
ビールやワインなどのドリンクメニューも充実しているので、バータイムにもピッタリです。
今回編集部は初入店ということで、目移りする気持ちを抑えてまずは定番のハンバーガーを注文することに。
お店一押しメニューの「ベーコンチーズバーガー(1550円)」と、「メキシカンバーガー(1460円)」の2品をオーダー。
ランチタイムはセットでドリンクが付いてきます。
注文をして間もなくすると、厨房から肉を焼く香りがフワー。
パティと同時に、バンズもオーブンで焼いています。
流れるように調理は進み、いよいよ登場しました!
こちらがベーコンチーズバーガー。
そしてこちらがメキシカンバーガー。
実物を目の前に、その圧倒的な大きさに言葉を失う編集部。幅も厚みもこれまでに見たことのないサイズです。
じつは取材前に口コミサイトなどでいろいろな人が撮影したOLD NEW DINERのハンバーガーを見て、ある違和感を覚えていたのです。
それは、『みなさん口を揃えて「圧倒的にデカい!」というのに、写真からそれが伝わらない。』ということ。むしろなんだか小ぶりに見える…。
しかし、実際にハンバーガーを目の当たりにし、撮影してその不思議がわかりました。
こちらのハンバーガー。
バンズのクラウン(上)とヒール(下)のバランスを見てください。
一般的なハンバーガーに比べて、ヒールがかなり分厚く切られていることがわかるでしょうか?
そのため、上に乗っている野菜やパティが小さく見え、全体的に小ぶりと錯覚していたようです。
それではさっそく、紙袋に移してパクリ!
これは…スゴいぞ。まず一口食べた感想は、
圧倒的に、旨い。
特に驚いたのがパティ。ミンチの機械を使わず、塊の肉を包丁でかなり粗めに切っています。
材料も調理法も、AS CLASSICS DINERにほぼ忠実なレシピですが、唯一パティに使う肉に、チャックアイロール(牛肩ロース)とクロッド(牛うで肉)の2種類を使っているところが独自のこだわりなのだそう。
肉汁の溢れるジューシーな味わいと、筋肉質で濃厚な肉の旨みが同時に感じられます。
それは、「ハンバーグを食べている」という感覚とは程遠く、むしろ「ステーキを食べている」という感覚。ブリブリとした肉々しい食感で食べ応え抜群です。
そしてバンズは、オーブンで軽く焼いているので、表面はカリッと香ばしく中はふんわり。
ヒールの分厚さは、食べ進めるとその意味を発揮してきます。
通常のハンバーガーは、後半になるとバンズがソースや野菜の水分を吸って“ヘナヘナ”になりがちですが、こちらのバンズは超タフ。
しっかりと存在感を保ち、最後までヘタることなく美味しく食べられました。
ベーコンチーズバーガーには、パティとともにBBQソースとチェダーチーズ、大きなベーコンが2枚挟まれています。
チーズやベーコンの塩気がプラスされたパンチの効いた味わいは、ビールとの相性は間違いなし!
メキシカンバーガーは、トマトをたっぷり使った次回製サルサソースのフレッシュな辛みと、アボカドのクリーミー&ヘルシーな味わいがベストマッチでした!
ベーコンチーズバーガーとメキシカンバーガー。
キャラクターの異なる味でしたが、基本となるパティとバンズがとにかく美味しくて存在感が凄いので、ハンバーガーならきっと何を食べてもブレることなく、間違いはないと思います。
ポテトも素材を活かして塩コショウのみという味付け。
ケチャップやマスタードはありませんが、なくても充分というか、むしろこのお店のこだわりが表れていて素敵です。
そしてあっという間に完食!
一般的なハンバーガーは、見た目のインパクトとは裏腹に案外ペロリと食べられて物足りなく感じることも多かったりしますが、サイドメニューやポテトに頼らず、純粋にハンバーガーだけでこんなにお腹が満たされたのは初めてでした。
グルメバーガー未体験の人も、巷のグルメバーガーに満足していない人も一度は味わってほしい、味・ボリュームともに二重丸の注目店。
編集部は、次回はハンバーガー以外のメニューに挑戦してみたいと思います。
夜のバータイムもよさそうですね♪
OLD NEW DINER
住所:東京都立川市錦町1-8-5 イーグル立川1F
TEL:042-512-9864
営業時間:11時~23時(LO22時30分)
日曜日・祝日 21時まで(LO20時30分)
ランチ営業、夜10時以降入店可、日曜営業
定休日:月曜日(月曜日祝日の場合、火曜日が定休日)
文・写真:しも
長野県安曇野市出身、立川在住のフリーライター。レゲエユニット「KaRaLi(カラリ)」でミュージシャンとしても活動中。
KaRaLi:FacebookKaRaLi