「○○の秋」を過ぎてもう12月だというのに、最近食欲が止まらない編集部。
そんなの胃袋を満たしてくれる注目店が、今年の夏、立川にオープンしました!
「Pia Pia(ピアピア)」は、5年ほど前に八王子で生まれたスパゲッティ専門店。
オシャレなパスタ屋さんとは一線を画す、いわゆる“ロメスパ”のお店として、地元のサラリーマンや学生さんなどの男性を中心に愛されています。
※参考:ロメスパとは?(NAVER まとめ)
ちなみに、八王子店はクリスマスが近づくと、お店の前に
「スタッフが不安がるので、健康の為12/24はカップルの入店をお断りさせて頂きます」
というジョークの利いた張り紙を出して、一部のメディアでは話題になっていましたね。(笑)
そんなお店が満を持して立川に!
さっそくお店の中に入ってみると、フムフム。
確かに、オシャレなパスタ屋さんとは違う雰囲気です。
余計な装飾のないシンプルな内装で、飲食店としての清潔感はありつつも、なんとなく雑然とした店内。
そして壁には漫画本がズラリ。
なんでしょうかこの不思議な居心地の良さは…懐かしさすら感じます。
…わかりました!これはまさしく、
学生時代に入り浸った「友達の家(ともだちんち)」です。
この感覚、特に男性ならよく分かるはず。宛てもなく漫画本を読んだりテレビを観たりくだらない話をしながら、ついつい長居した男友達の家って、こんな感じだったのではないでしょうか?
注文は入口の券売機で。
パスタはミートソース、ナポリタン、豚にんにく、豚しょうがの4種類で、それに加えて厚切りベーコンやハンバーグ、焼きチーズなどのトッピングと麺の量を選びます。
中でも一番シンプルなミートソースの普通盛りはなんと590円という安さ!
これに限らず、全体的にかなりリーズナブルです。
さらに平日のランチタイム(11時~15時30分)はフリードリンクが付きます。
こんな“ともだちんち”があったら確実に入り浸ってしまいますね。(笑)
一番人気は「焼きチーズミートソース」。それから、厚切りベーコンも大人気なのだそう。
ということで、編集部は「焼きチーズミートソース」に厚切りベーコン、ポテトサラダ、温泉卵、野菜サラダが付いた「ミートソースデラックス」を注文することに。
お次は麺の量で悩みます。
「大将」「元帥」あたりはフードファイターさんの領域なので編集部の守備範囲外として…
それでもみなさんに「特盛り」がどれほどの量なのか身体を張って伝えたい!しかし、食べられなかったらどうしよう…
ということで、店長さんとしばし打ち合わせ。
厳正なる協議の結果、編集部の体調と洋服のサイズに配慮し、1ランク下げて「大盛り」を選択することに。
期待させておいてすみません。(汗)
それでは、店長さんに食券を手渡して、さっそく調理してもらいます。
“ロメスパ”の特徴といえば、事前に茹で置きした麺を、注文を受けてからフライパンで炒めるという調理方法です。
ちなみにこちらのお店では、その日に出すパスタの麺は、前日に茹でて寝かせておくのだそう。
炒めた麺を野菜サラダとともにお皿に盛り付けると、上からミートソースをたっぷり投下。
たっ…ぷり。
脇にポテトサラダと温泉卵を盛り付け、厚切りベーコンをミートソースの上に乗せたら、さらにその上にチーズを重ね、仕上げに二刀流のガスバーナーで…
ファイヤー!!
完成です!
「ミートソースデラックス(大盛り)」(1150円)
見てください!焦げ目の付いた焼きチーズと超特大厚切りベーコンのえげつないシズル感!
サラダとワンプレートになった美しいルックスは、こうして写真で見るとオシャレなパスタ屋さんのランチのようですが、あなどるなかれ。
お皿のサイズが桁違いに大きいです。(笑)
ちなみに、後ろに見えるタバスコはビッグサイズですが、そこまで大きく見えませんよね?それくらいお皿が大きいということです…。
それでは早速パクリ。
ミートソースはトマトの甘さと酸味のバランスがよく、安心感のある王道な味!
と言いつつ、ひき肉がたっぷり使われているので、お肉の旨みを全面に感じ、お家で作るミートソースよりも“ガッツリ”とした印象です。
そこに絡みつくコンガリ&トローリな焼きチーズ。
トマトとチーズ。これはもうパスタやピザなどのイタリアンで実証済みの最強コンビネーションですね。美味しくないわけがありません。
なんといっても注目すべきは麺の食感。
茹でた麺を寝かせることで生まれるモチモチ感に加え、炒めたときに付いた焦げ目がたまにカリカリ…このモチモチとカリカリの二重奏は、かなりの中毒性を感じます。
お次はベーコン。あまりに大きいので、ナイフでカットしていただきます。
美味しい!!!!
麺と一緒にフライパンでしっかり焼かれていて、まるでスモークしたかのような香ばしさを纏っています。肉厚で噛み応えがあり、しっかりと塩気を感じるパンチの利いた味わいはちょっと驚きの美味しさ。
「パスタの名脇役」を飛び越して、ベーコンを主役にした「厚切りベーコン定食」なるメニューがあってもよいのでは?と思うほどのクオリティです。
このベーコンがトッピングでたったの250円とは…参りました。(汗)
その後も、ポテトサラダや温泉卵、野菜サラダで味の変化を楽しみながらどんどん食べ進んでいきます。
途中、テーブルの上に目をやると、なんだか意外な調味料が並んでいます。
↑写真左はお馴染みのタバスコですが、右は粉チーズではなく、なんとマヨネーズ。豚にんにくや豚しょうがに相性抜群なのだそう。マヨラーにはたまりませんね。ちなみに粉チーズはトッピングで注文できます。
それはそうと、真ん中は一体何でしょう?タバスコ…ではなく、
「YABASCO(ヤバスコ)」
ラベルをよく見ると、「MADE IN Pia Pia」…つまり、お店のオリジナル調味料です。芸が細かい!(笑)
中身はニンニクとビネガーを混ぜ合わせたもの。タバスコのような辛みはありませんが、ニンニクがかなり利いて刺激的。味の印象をガラリと変えてくれます。
そしてそのまま一気に完食!
お腹がはちきれそう…やっぱり特盛りにしなくてよかったです。(汗)
ベーコンがとにかく大きいので、ベーコンをトッピングする方はそれを考慮して麺の量を決めた方がよさそうです。
しかし、「質より量」とは言わせない、味も大満足の一皿でした!
漫画本がズラリと並んだ店内 × ロメスパ…
個性的なこのお店のことがいろいろ気になり、ご主人の坂井さんにお話を聞くと、坂井さんは以前漫画喫茶の店員さんだったのだそう。
漫画喫茶を辞めてから地元の八王子でお店をやろうと考え、大好きな漫画と大好物のパスタを組み合わせたPia Piaが生まれたそうです。
また、坂井さんは以前タクロスの場所にあった“サブカルの発信地”「立川第一デパート」に入っていたロメスパ専門店「サンモリノ」の大ファンだったということで、その味を目指して研究したのだそう。
つまり…
八王子発B級グルメのルーツは、立川にあったというわけです。
現在、坂井さんはほぼ毎日立川店の厨房に立っているので、本店で愛されたそのままの味が楽しめます!
時を超えて八王子から逆輸入された立川のソウルフードを、あなたも味わってみてはいかがでしょうか?
★立川新聞読者 限定特典★
本日2016年12月9日(金)から2017年1月31日(火)までの期間、Pia Pia立川店で、注文時に「立川新聞を見た」と伝えると、温泉卵かポテトサラダのトッピングが1品付いてきます!太っ腹のPia Piaさん、ありがとうございます!あなたもこの機会をぜひお見逃しなく♪
Pia Pia(ピアピア)立川店
住所:東京都立川市錦町1−3−6
営業時間:昼の部 11時~15時30分 / 夜の部 18時~23時
※日曜日は10時~18時まで
※ラストオーダーは閉店30分前
文・写真:しも
長野県安曇野市出身、立川在住のフリーライター。レゲエユニット「KaRaLi(カラリ)」でミュージシャンとしても活動中。
KaRaLi:FacebookKaRaLi