緊急事態宣言下、コロナ禍での飲食店の取り組み – オニ公園横のBalAladi(バルアラデイ)のランチ営業、コーヒーの淹れ方研修会を開催

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5月になり、やわらかな日差し、心地よい風、過ごしやすい季節になりました。
ゴールデンウィークは3回目の緊急事態宣言で楽しみにしてたイベントは軒並み中止になりました。2年連続の中止となった立川フラメンゴ…
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GreenSPRiNGSで開催予定だった「ALOHAたちかわフェスティバル」、ロバの音楽座が出演する「風はおどるよロバロバフェス」など・・・
あそこにいってみよう、これをしてみようと考えていたことも見直さなきゃいけないくなった方も多いのでないでしょうか。
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飲食店もアルコールの提供ができなくなり、テイクアウトは営業するけど店内での営業はなし、5月11日まで休業するお店など、厳しい状況が続きます。
そんな中、夜、営業のBARがランチをはじめ、ふだんは食べる事の出来ない料理がランチでいただける、コロナの思わぬ影響もあります。

バルアラディは緊急事態宣言の中にランチ営業はじめたお店のひとつ。

ふだんは電球が灯るマンションの一室にある隠れ家のような佇まいのBal aladi。
昼間に訪れるとオニ公園のオニがお出迎えしてくれ、開放されたお店のドアにランチメニューのサインボード。

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この日のメニューの中からブロードを注文。アルコールの提供が禁止されているので自粛期間中はノンアルコールワインがメニューに仲間入り。といってもワインを作る工程からアルコールを除いた本格的なワイン(ノンアルコール)。たしかにワインの口当たりですが、アルコールが感じられないので、すっきりして何杯でもいけちゃいそうです。

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注文したランチのブロードがこちら。牛肉に手羽先と野菜を煮込んだポトフのような一皿。

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お口にあいますか? と店主がお客さんにひと言添えていくます。

素材の風味がしっかりとしたやさしいスープに、やさいの甘みと牛肉と鶏肉がほろほろにとろける逸品。

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メイン料理なのですが、この日の編集部はまるでスープのようにペロッといただきました。まだ時間もお腹も余裕があったのでタコのラグースパゲッテイもいっちゃいました。

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bal aladiさんは、ピアノの演奏会や、マナーの研修会、料理教室など編集部が何回か取材させていただいたお店で、今回の緊急事態宣言前に同じ飲食店向けの研修会にお誘いを受けて取材させていただきました。

参加されたのは立川のバーテンダーの皆さん、業界の方々に、コーヒーの淹れ方の授業が行われ、講師はコーヒー通を唸らせた以前西国立で自家焙煎のお店「COMMUNITY KAFFA」代表梅田さん。店舗は閉めちゃいましたが「コーヒー大好き ウメさんの焙煎コーヒー」を展開。ネットで自家焙煎コーヒー豆を販売してます。

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コーヒーの淹れ方の研修では、お湯の温度、豆の蒸らし時間、コーヒー豆の量など、もちろん豆の種類も、異なる条件でテイスティングをしていきます。
コミュニテイカッファのコーヒーの淹れ方のポイントは出来るだけ濃くして、雑味を無くすこと。

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味を決める要素の一つお湯を注ぐポイントとしては、抽出時にフィルターにお湯が直接当たらないようにし、入れた粉の上限をお湯の上限にし、中心付近を「○」や「の」を書くように注ぐこと。いろんな条件を実践し、違いを確認していきます。

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味を決める要素としてたくさんのポイントがありますが、編集部がなるほどと思ったポイントをいくつか紹介します。

●お水は軟水、水道管直結の水道水がベスト。
●少ない量の豆で抽出するとエグミや雑味が出やすい。水100mgに対し豆10g 。
●飲む寸前に豆を挽くこと。いちばん美味しく飲む方法。
●豆のむらしは60秒、出来るだけ全体にお湯をかける。
●お湯の温度は低いと豆のポテンシャルをあまり出せない、高いと豆のポテンシャルを出しすぎてしまう。お湯の90度くらいがいい。
いくつかご紹介しましたが気軽にできそうなポイントから実践してみましょう。

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錚々たるバーテンダーやBARの関係者の集まりでもあるので、コーヒーを使ったカクテルも条件を変えてティスティングを行います。
グランマニエにコーヒーに生クリーム、アイリッシュヘネシーにコーヒーにシュガーなどコーヒーを使ったカクテル。
苦みとリキュールの甘みが絶妙でした。

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コーヒーの淹れ方研修会に参加するBARの方々だけに、1日前に抽出した水出しコーヒーや自家製チョコレートケーキにバニラアイスのデザートもコーヒーとのマリアージュを確かめていきます。

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コロナ禍での日常もう1年以上経過し、営業時間短縮やアルコール提供の停止など飲食店を取り巻く環境は厳しを増します。
そんな中、ゴールデンウイークに休業するお店の多い中、ワインバーにもかかわらずランチ営業とアルコール提供なしで夜は20時まで営業。
そして、今回のコーヒーの淹れ方の研修会のように、同業のなかまとメニューに役立てようと知識を深めていく。売上以上に大切なこと。飲食をとおしてお客さんに提供することに一生懸命なんだなぁとつくづく感じる編集部でした。

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バル・アラディ Bar Aladi

TEL:042-523-3917
営業時間:18:00~翌2:00
定休日:日曜日
東京都立川市錦町1-5-6 サンパークビル
ホームページ
Facebook

文・写真:Yuji Toda
立川新聞編集長/カメラマン
https://www.yujitoda.com/

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