立川市内の小学校に通う5年生~6年生のうち、およそ10倍以上のその狭き門をくぐり抜けた8名がミシュランシェフからちらし寿司の作り方を聞き、実際に生きている車海老を調理し、食材の大切さや調理の楽しさを学ぶ貴重な体験「Auberge TOKITO(オーベルジュときと)でちらし寿司を作る」を取材してきました。
この企画は立川とともに歩む企業「立飛グループ」の次世代を担う子供達にさまざまな体験の機会を作る取り組みとして「とびたち∞ひろがるプロジェクト」の第3弾。
料理人として働く楽しさを学び、実際にときとの厨房で料理の体験をする「世界で活躍する料理人になろう」という企画です。
「Auberge TOKITO(オーベルジュときと)」は西国立、立川からミシュラン獲得に向けて世界に羽ばたくをスローガンに無門庵の情景を残しつつ昨年春にオープンした和のオーベルジュ。
戦中からの老舗料亭「無門庵」あった場所に、歴史的な建物と一部の庭園を残して、食房、茶房、宿房を擁したオーベルジュ。その素晴らしい環境で料理ができるなんて羨ましい限りです。
最初に立飛ホールディングス広報の後藤さんから企画の趣旨やスケジュールなどの説明があり、参加された親子さんたちも最初は緊張の面持ちでしたが、徐々に表情がほぐれて後藤さんの説明に耳を傾けてました。
各自それぞれ名前の記入や料理人の制服に着替えて、厨房に向かい調理をはじめます。この先はときとの大切な聖域なので取材陣は保護者の皆さまと茶室に向かい小学生のつくるちらし寿司の完成を待ちます。
茶室では総料理長の石井さんが料理人そして日本の素晴らしさをわかりやすく保護者の皆さんに語りかけます。
料理人は生産者をはじめあらゆる関係者が大事に届けた食材を最後にお客様に提供する役目。
「美味しい」
その時の表情や笑顔など
感じることができる唯一の存在。
それが料理人の職業としての素晴らしさであると。
日本についても火山活動を盛んに繰り返しミネラルを多分に含んだ土地と親潮と黒潮が交わる漁場としてこれ以上ない恵まれた環境。
そんな日本は食材の宝庫で本当に恵まれいると。
それを聞いた編集部は、日本に生まれ平和に暮らしていることに感謝の気持ちでいっぱいになりました。日本に生まれてよかったと。
総料理長の石井さんのお話の後、食坊へ移動。
総支配人で料理長の大河原さんのやさしくわかりやすい指導で生きた車海老を調理したり、炊き立てのご飯に酢を混ぜて酢飯を作ったり、卵焼きを丁寧に作ったり、それに穴子に鯛、椎茸をのせて、子どもたちが親の前でちらし寿司の盛り付けをしていきます。
お客さんにどのように見せたらきれいにおいしそう見えるか、ここも指導されてました。
そしてミシュランシェフの指導のもと完成したちらし寿司を自分の親に満面の笑顔で提供します。
この表情が子どもならではでまさしくプライスレス。
男の子は少し照れながらもちらし寿司を差し出すところが可愛かったです。
実際提供されたちらし寿司がこちら。
いやこれは美味しそう!
盛り付けも美しいですね。
自分が作ったちらし寿司をそれぞれの子どもたちが苦労したところや上手くできたことなどを伝えていきます。
それを笑顔で聞くお父さんやお母さんたち。いい景色でした。
子どもたちは自分たちのちらし寿司ををあらかじめ作っておいたのでダイニングに移動し美味しそうに食べてました。
最後に今回の料理の提供としての親から子どもたちにお給料が渡されました。仕事をして報酬がもらえる生きた授業です。
それを笑顔で受け取る子どもたち。
今回取材させていただいた「とびたち∞ひろがるプロジェクト」は今回が3回目。
立川に住む子供たちが様々な体験を経て成長できること、そして立川が子育てにもより良いまちとして認知されるような立飛ホールディングさんの試みが、立川の子どもたちの活躍につながる可能性を感じた編集部でした。