流行ってますね、ポケモンGO。
社会現象になるほどの人気ぶりですが、立川新聞編集部として最近ポケモンよりも気になるモノが…。
以前取材でお邪魔した、立川柴崎町の超穴場アートスペース「LaLaLa」でもらったこちらのチラシ。
イベント情報とともに、「BONZE WORKS MAP」なるものが掲載されています。
「BONZE」とは?
「BONZE」こと赤川政由さんは、立川を拠点に活動する銅板造形作家。赤川さんの作品は立川のいろいろなところに飾られています。
銅板の無骨な素材感を活かした味わい深い作風が特徴的で、あなたも街の中で知らず知らずのうちに目にしていると思いますが、改めてマップにするとこんなにたくさんあるんですね。
マップを眺めながら
「この作品はどこかで見かけたことあるけど、どこにあったかな?」とか、
「こんな場所にも作品があるんだ!」とか、
いろいろ考えているうちに…よし、
改めて、全部この目で確かめてみよう◎
ということで、陽射しがカンカンに照りつける某日、ポケモンGOならぬ「BONZE GO」の旅に出発!
編集部が勝手に設定したルールは、以下の3つ。
・交通手段は徒歩と自転車のみ
・「LaLaLa」でもらったマップをもとに、1日で探せるだけ探す
・見つけたらカメラで撮影して証拠を“GET”
それではさっそく柴崎町にある筆者(しも)の自宅からスタート!
マップによると、なんと柴崎町の普済寺にBONZE作品があるとのこと。
すぐ近くに住んでいるのに全く知らなかった。境内のどこかにひっそり佇んでいるのでしょうか。
そして、あっという間に普済寺に到着。
きっと参道を進んだ先の目立たない場所に作品があるのだろうと自転車を降りると、墓地の片隅に異彩を放つ一角が…。
近づいてみると、共同墓地の石碑の上で、最初のBONZEアート GET!
しかも、フクロウやウサギ、親子、少年などなど…いきなりまとめて12体もあります!
さらに、線香を置く香炉まで銅板で作られたBONZEアート。
動物や人を模した作品の表情は、どれも楽しげで晴れ晴れとして、とても幸せそうです。
遠くを見つめる視線や胸を張った姿勢からは、お墓という場所から想起するしんみりとした雰囲気はまったく感じず、故人や家族の明るい未来をイメージさせてくれるかのようです。
それにしても、いきなりまとめて12体とは、かなり幸先良いスタートです。
普済寺を後にして、お次は玉川保育園へ。
グーグルマップを頼りに10分ほど自転車を走らせると、子どもの声が溢れる園舎が見えてきました。
しかし、門の向こうに、両手を広げて空を仰ぐ少年「光の子」を発見!
門の外から“GET”ということで、多めにみてください…。
西立川方面は緑が多く、自転車を走らせながら深く息を吸い込むと、なんだか子どもの頃に田舎で過ごした日の記憶が蘇ってくるかのようです。
景色を楽しんだり、少し寄り道をしながら、次の目的地、西立川の井上レディースクリニックに到着。
作品「Love song」は道沿いの正面入口に飾られているので、すぐに見つかりました。
フルートを吹く女性と、その傍らにはワンちゃんがチョコンと座っています。
涼しげな表情と繊細に表現された華奢な指先からは、夏の暑さも吹き飛ばす軽快な音色が聞こえてくるかのようです。
井上レディースクリニックを後にして、立川駅の方面へ移動。
北口ロータリーでBONZEアート…の前に、少し浮気して「くるりん」もGET。(笑)
北口ロータリーのBONZEアートと言えば、伊勢丹前デッキ上の「風に向かって」が有名ですよね。
飛行機の模型を飛ばそうと高く掲げる少年の姿は、立川を訪れる多くの人が目にしていることでしょう。
風で飛行機のプロペラが回るのもこの作品の心躍るポイント。
「冒険」や「旅」への浪漫が掻き立てられます。
「風に向かって」をはじめ、立川駅周辺にはBONZEアートがいろいろなところにあります。
シネマ・ツーのすぐ近くの建物には、意外な場所に少女のBONZEアート「平和に向かって飛び立つ少女」が。
気持ち良さそうに両手を広げる少女は、上を向いて歩いていれば、きっと見つかると思います。
女性総合センターホール(アイムホール)では、楽しげにタクトを振る指揮者のBONZEアートをGET!
日頃は目に付きにくい場所ですが、小鳥とともにひっそりと佇み、ホールでイベントが開催される日を心待ちにしているかのようです。
続いてリボーンレディースクリニックのエントランスでは、リボンで小鳥と戯れる少女のBONZEアートをGET!
リボンがハート型になった、愛が溢れる作品です。
リボーンレディースクリニックを出たところで時計を見ると、ちょうど昼の12時。
午前9時に柴崎町の自宅を出発してから、7カ所で約18体のBONZEアートをGETしました!
思ったよりもハイペースでここまできましたが、残っているBONZEアートは少々マニアックなエリアにあるようで、なかなか大変そうな予感…。
その前にお昼ご飯を食べて休憩。後編に続きます☆
文・写真:しも
長野県安曇野市出身、立川在住のフリーライター。レゲエユニット「KaRaLi(カラリ)」でミュージシャンとしても活動中。
KaRaLi:FacebookKaRaLi