身近な交通手段自転車。
子供からお年寄りまで多くの方が通勤や買い物に利用している乗り物です。
自動車やオートバイのように免許が必要ないこと、車検など整備も義務付けられてなく、それぞれ利用者に委ねられています。
そんな自転車の事故のニュースがメディアで取り上がられる事が多くなりました。
走行中に前輪がはずれる痛ましい事故や、歩行者との接触事故。兵庫県は自転車保険の義務化条例が施行されました。
編集部もいつも愛用している自転車のブレーキワイヤーが突如切れて、自転車屋さんに修理していただいた事もあり…
今回は自転車屋さんに「みのりん」と取材をしてみました。
みのりん
みなさん、「自転車を買おう!」と思ったら、まずどこのお店を思い浮かべますか?
立川駅から歩いて10分ほどのところに、古き良き時代の自転車屋さんを発見しました!
今回取材をさせて頂いたのは、こちらの「いのはなサイクル」さん。
自転車の販売と修理を行っています。
特に自転車の修理に訪れる人が多いそう♪
出張サービスも行っているんですね!
こちらはお店が創業した当時の「物品明細表」。
なんと大正11年6月創業!
非常に歴史のある自転車屋さんなんですね。
創業から三代で経営。
こちらは2代目のオーナーの猪鼻さん。まだまだ現役なんです。
そしてこちらが3代目。もちろん猪鼻さん。
私たち消費者が今と昔でどのように自転車と向き合ってきたか、現代人の自転車への向き合い方は今後どうあるべきか。
大正から平成へと時代を超えてお客さんと真っ向から向き合ってきた「いのはなサイクル」だからこそ、今お客さんに問いかけたい想いがあります。
「自転車を買おう!」と思ったとき、まず私たちが思い浮かべるホームセンター。
安い価格で豊富な品揃え。自転車のメンテナンスや安全面はよくわからないけど、壊れてしまったらまた買えばいいや!そんな風に思っていませんか?
自動車が普及する前の1930年代。自転車一台の値段は今の自動車一台と同じくらいの価格でした。自転車はとても貴重なものであったため、自分でタイヤに空気を入れたり、油をさしたりとメンテナンスに気をかける人が多かったそう。こまめにメンテナンスをしているから、自転車のネジのゆるみにすぐ気が付きます。すると修理をしてもらうために、近所の自転車屋さんに持っていきますね。
こうして、人々は自転車を大切に扱い、自転車店はなくてはならい存在だったのです。
今はどうでしょう?
気軽に安く帰る自転車をこまめにメンテナンスしている方はそれほど多くなく、自転車の扱いが雑な人が多い、と語る3代目猪鼻さん。
ホームセンターがいたるところに立ち並ぶ中で、「いのはなサイクル」が果たす役割。
それは、「毎日の修理で培ってきた確かな技術」。
ホームセンターにはない、部品を分解して直す技術を持っています。
「お客さんは、私たちが修理しているところを見ていますからね。」
自信に満ちた表情で語る三代目猪鼻さん。修理の高い技術が、お客さんからの信頼につながっているのです。
店内を見回していると、自転車にこんなポップが貼りつかれているのを発見しました。
自らが良いと思った「軽くて乗りやすい、長持ちする自転車」を仕入、その安全性を細部までチェック。
地元に密着した自転車店だからこそできることがあります。
それは、一人一人のお客さんに合わせた細かな調整を施した、「オーダーメイド」の自転車の提供。
人にはそれぞれ自転車の乗り方に癖があり、自分に合わない自転車に乗り続けていると身体の調子が悪くなることもあります。
驚くことに、その癖は自転車を見れば一発で分かるそう。
お客さんから無理な要求をされることもあります。
「でも、要求の一つ一つに真摯に向き合い、応えることが、お店としてのスキルの向上につながるんですよ。」
健康志向を持つ人が増えてきた今、自転車を通学や通勤に使っている人も多いのではないでしょうか?
皆さんの家の近くにも、確かな技術と、「自分に合った乗りやすい自転車を使ってほしい」と願うお客さんへの熱い想いを持った自転車店があるかもしれません♪
自転車への向き合い方を、ちょこっと変えてみませんか?
いのはなサイクル
立川市錦町2-2-26
TEL:042-522-3829
定休日:木曜日