立川から羽ばたく人-flight of tachikawa/たちこうOBがプロデュースする「MUZOSA」はスマホのようにエコバックを持つことができる暮らしのデザイン。

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7月1日からレジ袋の無料配布が禁止。小売業を営む全ての事業者が対象となるプラスチック製買物袋が有料になります。
もうすでにスーパーなどはレジ袋有料のお店もありますので、エコバッグ持参で買い物する人も多く見かけます。いっぽうでテイクアウトの機会が増え、鍋やタッパなどを利用しなきゃと思いますね。
資源の節約、海洋プラスチックごみ、地球温暖化など、プラスチックの過剰な使用を抑制し、これからは地球にやさしい暮らしへ。まずは身近なところからですね。

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そんな時、マイバッグが必要な時にスマホのように持ち歩ける、そんなプロダクトを取材してみてくださいと情報が編集部に届きました。

それがこちら。

スマホのように常にエコバックがあるスタイル「MUZOSA」

立川新聞としては立川との係わりがないと記事には…
じつは、こちらを開発したのが、なんと立川高校OBで同級生の二人だと聞いて、なるほど立川発の商品開発ストーリーじゃないですか。
そこで、編集部にお越しいただいて取材することにしました。

梅雨入りしましたが天気のいい日が続く6月の半ば。
お揃いのTシャツで編集部にお越しいただいた立川高校OBの續さんと青木さん。

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立川高校は「たちこう」の愛称で、多摩地域有数の進学校。駅からすぐそばにある立地で、私服で一足制、自由な校風で高校からキャンパスライフが満喫できる?人気の高校。
そんなお二人の高校時代は多摩モノレール開通前。グランデュオが開業した頃だったそうです。

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編集部も高校時代は自由な校風の高校だったので、二人の高校時代の話に思い当たるところが数多くありました。
自ブラ(自ら授業を休む=ブランクで自ブラ)をしたり、合唱祭の練習で多摩川によく行っていたそうです。

そんな二人が盛り上がっていたのが体育祭の「キャンバス」。そのルーツは応援団の反響板としてはじまったと言われているそうです。今はなくなってしまったそうですが、ブロックを積み重ねて半年かけて完成させる、横10メートル、縦10メートルの建築物。写真を見せてもらいましたが「たしかに、これは大きい!」高さが校舎の2階の窓まであります。
体育祭の最後に壊して、それでキャンプファイアーをするそうです。そんな「たちこう」時代の思い出話から取材がはじまりました。

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立川新聞
立川高校の懐かしい話で盛り上がりましたが、本題のMUZOSAについてお話しましょう。最初にMUZOSAをやってみようと思ったきっかけについて教えていただけますか?

續さん
もともと、自分は日常的にエコバックを使っていました。でも、子どもと一緒に遊んだ出かけ先とか、帰り際にちょっと買い物しよう、とか、肝心な時にエコバックがない!というのが多くて。それで、結局レジ袋を使うことに…。そんな感じで「家には3つも4つもあるのに・・・まじ」という事が多々あったんですね。
コンビニでさえレジ袋が有料になるので、かならずこの経験はみんなするんじゃないかなと思い、どんな時でもスマホみたいに持っていればエコバックがあるスタイルができれば、エコバックを忘れることがない。

エコバックを作りたかったわけではなくて、エコバックを持っているスタイルが当り前のようになるので、そのスタイルをデザインすることが「MUZOSA」をはじめるきっかけになりました。

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立川新聞
なるほど、エコバッグというより、どうやってスマホみたいに、いつもエコバックを持つスタイルをデザインすることからはじまったんですね。
お二人ではじめられたんですか?

續さん
MUZOUSAの発想を形にするのに、いろいろ調べたり、エコバックっていろんな論調があってプロの目を通して形にしたかったんですね。青木とは立川高校の同級生でFacebookとかで環境に取り組んでいるのを知っていたので、10年ぶりにメッセンジャでーラブレターを送ったというか、一緒にやろうと。

立川新聞
青木さんは環境問題のプロなんですね。

青木さん
小さい頃から環境のことというか、ナウシカが好きで、この分野で活動をしています。より専門的になった最初は大学進学の時で、「私がやりたいことって何なのかな?」と考えた末、浪人して横浜国立大学に行きました。そこで森林調査や土壌調査いわゆる理学と言われる取組をいろいろ学んで気づいたんです、環境問題って経済問題なんだと。植林したり牧歌的な活動もいいのですが、解決にはつながらないなと。経済や社会の仕組みで環境問題を考えるようになり、東京大学の大学院で環境システム工学について学びました。何か物を作ったりした時の環境負荷と経済性のバランスを研究したり、その後、地元福生市役所の環境課に5年、NPO、NGOの活動でクールビズの導入のお手伝いしたり。その時に思ったのが環境問題ってデザインなんだと。例えば子どもに正しいことを正しく言って良い方に変わっても苦しくなって戻っちゃうなと。それよりも、さりげなく格好良かったり、お洒落だったり、そういうデザインから仕掛けていった方が受け入れやすいのかなって。

立川新聞
これ便利だし使ってみようとか、スタイリッシュなデザインだったり、スマホも最初はそんな感じでしたよね。たしかに暮らしのデザインで意識が変わりますよね。

青木さん
自分の’環境’に対する考え方が変わっていく中で、そんな時に續くんからエコバック「MUZOSA」の相談があって、環境負荷の部分の計算や、デザインコンセプトの言語化の部分で一緒にさせていただきました。

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立川新聞
そちらが「MUZOSA」ですね。とてもエコバッグには見えないですし、ポケットにもすっぽり入りそう。手ぶらで出かけるときにいいですよね。

續さん
はい!ありがとうございます。出かけるときに必ず鍵をかけますよね。

スマホを持って、カギをかけて、そこにエコバッグがついている。キーケースにすれば忘れることがないですよね。それにキャッシュレス対応でカードと、ちょっとした現金も入るように。それでこのデザインになりました。

とても嬉しそうに語る續さん。

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キーケースとして
鍵3本をつけることができて、本体とキーホルダーフックはスナップボタンを付け脱着式。使用時は本体から鍵が取り外しができるので、施錠の際も便利。

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カード入れとして
カード3枚を入れることができるので、クレジットカード、免許証、電子カードなど必要なものを入れることができます。スイカや定期券ケースとしてもいいですね。

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小銭入れとして
MUZOSAの内側にファスナー式でセパレートしたコイン&紙幣ケースが付いています。通常時はファスナーを閉めて頂ければ、コイン・紙幣が落ちる心配はありません。 キャッシュレス派の人は必要最小限の紙幣と小銭、現金派の人にも、コインケースとして十分にご使用できます。

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そしてエコバッグとして
超極小 NYLON ULTRALIGHT BAG 専用ポケットを作りました。鍵を使うときに邪魔にならないようにセパレートされています。NYLON ULTRALIGHT BAG 専用ポケットなので、折り畳んだサイズがフィットするようになっています。

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ストッキングと同じ20デニールという極細の糸で織られた画期的な極薄ファブリックを使用し、パラシュートやテント各種アウトドア製品にも使用されるため、丈夫で撥水性にも優れています。
持っていることに気づかない驚愕の超極小・超軽量のエコバッグ。大きさもちょうどいいのではないでしょうか。

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買い物や緊急時でも十分な容量で、写真は500mlペットボトルが13本並べて入っています。

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容量約12リットル入るそうで、とても重くて持てないですよね(笑)
それにしてもエコバッグには見えないさりげないデザイン。
この場で欲しかったのですが、大量生産・大量在庫・大量破棄など無く、ご注文数に合わせた製造数量だそうで今在庫がないそうです。
価格は ¥ 8,778(税込)
予約商品になるので注文はネットから。今注文すると発送予定が7月27日 〜 2020年7月31日になるそうです。

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MUZOSAではレジ袋ゼロの実現に取り組むパートナーも募集しているそうです。
贈答品・ノベルティ・記念品として、企業CSR・福利厚生として、オリジナルMUZOSAで、無造作エコを贈ることができます。立川オリジナルの展開も期待できますね!

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お二人から
スマホのアプリで人生が向上したように、ポケットで邪魔にならない小さなMUZOSAの中にアプリのような利便性。
手ぶらスタイルがアップデートし、レジ袋ゼロの実現やその先の未来に繋がる価値を持ち歩いていきたいです。

第2回目の立川から羽ばたく人-flight of tachikawa。いかがでしたか。編集部の感想ですが、MUZOSAは手にしてみて、大きさだったたり軽さだったり、はじめてわかる部分があるので、店頭での展開が出来ればいいなと思いました。續さん、青木さん、店頭で手にする日を楽しみにしてますよ!

MUZOSA

https://muzosa.jp/
https://twitter.com/muzosa_style
https://www.instagram.com/muzosa_style/
https://www.facebook.com/muzosa.style/
会社概要:UNLOCK TOKYO 合同会社
代表:續大輔

續大輔/DAISUKE TSUZUKU

1982年東京生まれ。ビジネスデザイン、企画クリエイター。
映画宣伝プロデューサーとして活動し宣伝マーケティングノウハウを修得。
2012年日本初ピッツァのファストフード「Napoli’s pizza&caffe」プロデュース共同創業。5年でフランチャイズ全国約80店舗&海外4ヶ国出店。当時ワンコインピッツァのパイオニアとして数々メディアで紹介される。著書『無名のピザ屋が販売記録世界一を達成できたワケ』。
2019年11月1日クリエイティブ総合商社「UNLOCK TOKYO 合同会社」設立。プロダクト事業として『MUZOSA』企画開発。プロデュース事業として企業の商品開発、宣伝戦略、企画立案、フランチャイズ戦略など多岐にわたりプロデュースする。(共同開発の青木とは立川高校同級生)

青木志保子/SHIHOKO AOKI

1983年東京生まれ。研究者、ソーシャルアクティビスト。一児のシングルマザー 。
横浜国立大学教育人間科学部地球環境過程(理学学士)、東京大学新領域創成科学研究科環境システム学修了(工学修士)。「環境×参加型社会」を軸に、地方自治体職員、NGO職員、NPO職員を経て、2015年より研究者となる。理系的知見と多様な経験を活かし、官民連携事業設計、CSV戦略設計、それらを目的とした対話の場づくり・ファシリテーションを行っている。(共同開発の續とは立川高校同級生)

文・写真:Yuji Toda
立川新聞編集長/カメラマン
https://www.yujitoda.com/

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