コロナ第3波の影響で、またまた営業時間の短縮要請。
夜10時を過ぎると、自粛に応じるお店の閉店時間になり、人通りもまばら。師走とは思えない光景です。
12月17日までまだ2週間あります。
忘年会やクリスマスパーティ―にクリスマスディナー…
年末らしさを感じる時が訪れるのでしょうか。心配ですね。
それでも落葉はすすみ、冬日の寒さが身に染みる日がつづきます。
立川で撮影した写真と短編のエッセイで綴る「Tachikawa Photo Essay」。
今回は何が何でも、諦めずに歳を越して欲しい。だから童話『泣いた赤鬼』に於いて本来の人の在り方を演じた青鬼を、落ち葉と絡めて書いた作品です。
〜落ち葉の明日〜
赤い落葉が枯れ色に変わるころ
あなたよ青鬼であらんとあれ
公園の片隅に腰掛け、星の彷徨いを送り
最期の列車をやり過ごした駅のホーム
虚ろな傷口を隠して
世のはてのベンチに在るあなたよ、顔のない青鬼たれ
悼みをつぶやく赤鬼たちの肩に手を添えれば、
人間たちの目も、耳も、
そしていつかは声さえも、あなたの友とならん
きょうを生き延びた心やさしい青鬼その人
それがあなたが辿ってきた道だ
・
・
数多のあしたに幾歳を越せ
青鬼よ
筆者プロフィール
おおつきみつあき
文筆家、イラストレーター
来年こそは。いいことがたくさんあるように。
そんな願いを込めたTachikawa Photo Essay『落ち葉の明日』でした。
写真:Yuji Toda
立川新聞編集長/カメラマン
https://www.yujitoda.com/
立川CAMERA
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