立川北のサンサンロードをまっすぐ進み、交差点の信号を渡るとIKEA立川の横に大きな木が3本並んで立っているのをご存知ですか?
「プラタナス」という名前の落葉樹で、その名はギリシャ語の「platys(広い)」から由来する通り、大きな葉を付けます。
この3本の木を市民が守ったという実話を語り継ぐコンサート「ミュージック&アート in TAMA vol.50 プラタナスがくれた贈り物」が2月8日(水)にRISURUホールで開催されます。
今回で活動12年目、50回を迎えるこのコンサート。
戦後、日米親善の象徴として立川基地の中に植えられたというプラタナスの木は、1999年に区画整理事業で伐採対象になりました。
そのとき、立川在住の造形作家、友安昭さんと銅板造形作家の赤川BONZE政由さんが中心となって保存運動を展開し、伐採計画を撤回させたそうです。
同コンサートでは、そんな3本のプラタナスへの讃歌として、3本の木管楽器(クラリネット、オーボエ、ファゴット)による木管三重奏が響き渡ります。
リハーサルにお邪魔させていただきましたが、木の温もりを感じる木管楽器の優しいハーモニーに思わずウットリ。
演奏するのは前田正志さん(ファゴット)、橋爪恵一さん(クラリネット)、庄司知史さん(オーボエ)と榊原紀保子さん(ピアノ)の4人。
本番ではクラシックの曲や、誰もが知る童謡、名作映画のテーマ曲まで、たっぷり楽しめます。
また、当日はプラタナスの木にまつわるコンサートに加えて、東日本大震災の記憶を伝える展示や津波で被災した楽器のオブジェや着物で作ったパッチワークの布 などの展示も展開されます。
さらに、コンサートにちなんだイラストが描かれたポストカードのプレゼントや、この企画に参加するアーティストの作品や演奏者のCDが当たる抽選もあったりと、盛りだくさんの内容。
また、当日の17時からは親子のための無料公開リハーサルも行われます!
「本番は行けないけど…」という方もリハーサルで楽しめます♪
立川の歴史を伝えるこの企画。
ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?
「ミュージック&アート in TAMA vol.50 プラタナスがくれた贈り物」
日時:2月8日(水)19時開演 ※公開無料リハーサルは17時から
場所:たましんRISURUホール(立川市市民会館)
チケット:一般3000円 学生2000 全自由席
お申し込みお問い合わせ:090-2564-3198
詳細:http://blog.livedoor.jp/
文・写真:しも
長野県安曇野市出身、立川在住のフリーライター。レゲエユニット「KaRaLi(カラリ)」でミュージシャンとしても活動中。
KaRaLi:FacebookKaRaLi