2月11日(土)にたましんRISURUホールで行われた「ロバの音楽座」の音楽会「コンサートのぼうけん」にお邪魔してきました!
去年末にロバハウスで行われたクリスマスコンサートや、その後のロバの音楽座を主宰する松本雅隆(がりゅう)さんへのインタビューを経てのコンサートということで、この日を待ちわびていた編集部。
大ホールのステージには、ヨットの帆のようなオブジェが飾られ、優しいライトアップでロバハウスを彷彿とさせるファンタジックでどこか懐かしい空間が演出されています。
いよいよ開演の時間。
音楽座の5人が会場の後ろから登場し、客席を練り歩きながらステージに向かいます♫
5人がステージの上に立つと、一気に高揚感に満ちた客席に向けて、一人ひとりに語りかけるかのように演奏が始まります。
やがて場内の照明が暗くなり、5人がステージの中心に集まると、どこからか「ブクブクブク…ピチャピチャピチャ…」と水の音。
まるで、お日さまの下で目を閉じてまぶたの裏から感じるようなあたたかな薄明かりと、どこか懐かしい音に包まれるこの感覚は…そう。
お母さんのお腹の中で過ごした、生まれる前の記憶。
会場という大きなお腹の中で抱かれているような神秘的な体験に大きな安心感をおぼえたのは、きっと子どもだけではないはず。
更紗さんがしなやかな踊りで、お母さんのお腹の中で命を授かり、やがて外の世界に飛び出し、さまざまな音に出会って行く様子を表現します。
水の音が静かに響くお腹の中とは打って変わって、外の世界はたくさんのおもしろい音で溢れています。
ときにはユニークな音で会場が笑いに包まれました。
途中、子ども達もステージに上がり、事前にワークショップで作っていた「空想楽器」を使ってみんなで演奏♪
子どもたちの作った個性豊かな楽器が色とりどりの音を奏でます。
もしかすると、これが人生初ステージになったというお子さんも多かったのでは?
見守るパパやママの表情も印象的でした。
それでは、ここからはたくさんの写真でコンサートのさまざまな場面をお楽しみください。
たくさんの音との出会いに、子どもは新しい刺激を受け、大人はどこか懐かしさを感じたような約2時間の素晴らしいステージでした。
いや、もしかすると…
お母さんのお腹の中の記憶を思い出して“懐かしさ”を感じたのは、大人より子どもだったのかも。
写真:立川新聞編集長・しも
文:しも
長野県安曇野市出身、立川在住のフリーライター。レゲエユニット「KaRaLi(カラリ)」でミュージシャンとしても活動中。
KaRaLi:FacebookKaRaLi