寒い日が続きますね。
気温も上がらなく、北風が身に染みて・・・
寒さが身に染みる日は、やはり温かいものが食べたくなります。
そうなると温かい食べ物選び。
ラーメンにしようか?それともグラタン系?
いや、やっぱり鍋焼きうどんでしょ、と心の声。
そんな心の声に頷き、お昼は「鍋焼きうどん」を食べると決めた編集部。
訪れたのが西国立駅から徒歩5分ほどの「そばたかや」さん
鍋焼きうどんはお蕎麦屋さんと決めているわけでもないのですが、お蕎麦屋さんのつゆ(出汁)、そして海老天に魅かれてしまいます。
「そばたかや」さんは今年で創業45年を超える老舗のお蕎麦屋さん。
今年の6月にそば処羽衣町高尾亭から「そばたかや」名称変更しリニューアル。以前編集部も訪れたことががありますがすっきりしたお洒落な佇まいに。
「いらっしゃいませ」とお茶でおもてなし。
「ふーっ」温まります。
おやっ、ほんのりと甘みが広がります。
立川新聞
「このお茶は?」と尋ねてみました。
女将さん
「うちはそば茶をお出ししてます」
なるほど。ほのかに香ばしく優しい味わい。
立川新聞
ちょっと今日は寒いので「鍋焼きうどん」ください。
女将さん
ほんと寒くなりましたね。鍋焼きうどんですね。少々お待ちくださいね。
お待たせしました!
こちらが季節限定「鍋焼きうどん」。土鍋もいい感じです。
土鍋の蓋をあけてみると、湯気がほわっと。
見るだけで温かくなりますね。
大きな海老の天ぷらにかまぼこ、卵、椎茸に葱と具沢山。
まろやかで優しい味のつゆで飲み干せちゃうほど。
ほんと温まりました。
海老天は太くて甘く、椎茸は下味がしみ込んでいて、ごはんと一緒に食べてみたら最高だろうなと思った編集部。
ランチタイムも終わり店主の高橋さんにお話を伺いました。
立川新聞
お蕎麦屋さんなのに鍋焼きうどんで失礼しました。どうしても鍋焼きうどんで温まりたかったもんで。
店主高橋さん
いえいえ。この時期は鍋焼きうどんがいいですよね。
立川新聞
海老天、椎茸が最高でした。おつゆもまろやかで美味しかってです。つゆは創業以来継ぎ足しているとか。
店主高橋さん
はい、創業以来のつゆで、少しづつ継ぎ足しているんですよ。
立川新聞
見せてもらってもいいですか?
店主高橋さん
いいですよ。今、持ってきますね。
立川新聞
わざわざすいません。ありがとうございます。
と厨房のほうから大きな甕を持ってきてくれました。
こちらが蕎麦屋さんの命ともいえる、創業以来継ぎ足しているつゆ。
リニューアルオープンしたそばたかやさんは、お店の空間だけでなく高尾亭から料理のメニューも一新。
出前もやめ、お店で味わえる蕎麦と料理のお店に変わりました。
変わらないのは醤油とみりんを熟成させた先代より引き継いだ伝統のつゆ。
日高昆布に本枯れ鰹節、鯖節に干し椎茸を贅沢に使い、10時間かけて素材本来の味を引き出した一番だし。
伝統のつゆと一番だしをあわせたそばつゆ。
そばのつゆはもちろん、編集部がいただいた鍋焼きうどん、カツ丼などあらゆる料理に使われているので、「蕎麦屋さんの宝であり、顔」というべきものなんだとつくづく感じた編集部。
お蕎麦屋さんなので、鍋焼きうどんだけで記事にするのは・・・やはり蕎麦を食べないと。
と思い後日蕎麦を食べに行きました。
そばは新そばだったり、その時その時のいいもの石臼で引いてお店で打ちます。
この日は北海道音威子府産の「キタワセ」という品種のそば。
もう一つたかやさんの自慢が天ぷらという事で「海老天ぷらそば」を注文。
蕎麦はせいろ・粗挽き・田舎そばから選べます。編集部はせいろ蕎麦にしました。
「たかし」と呼ばれている透き通ったようなせいろ蕎麦。
鍋焼きうどんを食べて虜になった海老天に、マイタケ、エリンギ、カボチャにナス、パプリカ、シシトウと野菜も贅沢に。
蕎麦は香りがよく、腰がありしっかりしたそばの味わいが楽しめるせいろ。サクッと軽い天ぷらとマッチしてどんどんいけちゃいます。
最後に「そばたかや」さんは伝統を引き継ぎながら、おいしい蕎麦とお料理が楽しめる、ご夫婦で切り盛りしているお店。
今回は紹介できなかったのですが、お疲れ様セット(瓶ビール等+せいろ+おつまみ3品で980円)がお得。
次は夜、蕎麦屋呑みを楽しみたいと思います。
そば たかや
住所:立川市市羽衣町3-15-27
TEL:042-595-6922
営業時間
ランチ:11:30~15:00(L.O 14:30)
ディナー:17:30~21:00(L.O 20:30)
定休日:火曜日
駐車場あり
文・写真:Yuji Toda
立川新聞編集長/カメラマン
https://www.yujitoda.com/