タクロスが開業したり、シネマシティではファン待望のシン・ゴジラが公開されたりと、話題満載の2016年夏の立川。
注目イベントを全部楽しんでしまったあと、手持ち無沙汰に過ごしている人もいるのでは？
そんなあなたにぜひ足を運んでほしいのが、「立川スターレーン」です。
錦町6丁目にあるボウリング場で、オープンしたのは昭和42年。ボウリングブームに先駆けて誕生した、49年もの歴史を持つ老舗店です。
住宅地の中にそびえる巨大なボウリングのピンが目印。年季の入ったレトロな建物を見るだけで、地方の温泉地に来たようなノスタルジックな気分になります。
中に入ってみると、意外にも…というと失礼かもしれませんが、エントランスはきれいです。
そして、さらに意外なことに（失礼続きでごめんなさい！）多くのお客さんで賑わっています。
1階と2階にそれぞれ18レーンの全36レーンがあり、ロッカーやパーティールーム、ちょっとしたゲームコーナーまで完備して、店内は広々。
店長の山田さんに少しお話を聞きしました。
立川新聞
こちらではいつ頃から働かれているんですか？
山田店長
以前は別の系列店で働いていて、3年ほど前にこの立川店に異動になりました。
立川新聞
系列店があるんですね。
山田店長
「スターレーン」は、高尾や桐生、盛岡、所沢、博多など、全国で10店舗を展開しています。立川店は、その中でも一番古い店舗です。
立川新聞
オープン当時の様子などはご存知ですか？
山田店長
今でこそ「住宅街の中にポツンと佇む古いボウリング場」ですが、オープンした49年前は、この辺りには大きな建物はほとんどなく、この建物だけがひと際存在感を放っていたそうです。オープン後、間もなく立川にいくつかボウリング場ができましたが、ボウリングブームの衰えとともに姿を消し、今はここだけが残っています。
立川新聞
失礼ですが、意外にもお客さんが多くてビックリしたんですが。
山田店長
お客様は、やはりボウリング世代の60～70代の方が中心で、団体で定期的に大会などを開催してくださったりします。他にも、プロボウラーの方を招いたレッスンやチャレンジ企画もなども行っていて、そちらも好評です。夏休みは、シニアのお客様がお孫さんたちを連れてきてくれたりして、若い方もいらっしゃいました。
インタビュー後、特別にバックヤードを見せていただけることになりました。
ズラリと並んだマシンが、倒れたボウリングのピンとボウルを仕分け、定位置に戻していきます。
油の匂いと、繰り返される機械の動きは、メカ好きにとってはたまらない光景です。
このマシン達も、今では製造されていない年代物とのこと。それでも業界では名機とされていて、閉店する古いボウリング場からわざわざ買い取ることもあるそうです。
「ひとつひとつのマシンに癖があって、エンジニアはそれを全て把握しています。メンテナンスしながら使っているので、よく見るとほら、使われている部品が微妙に違うんです。」
そう話す山田さんの表情は、マシンに対する愛情で溢れていました。
それから、山田さんがお客さんと接するときの笑顔が、なんとも印象的でした。
少し困ったような笑い顔は、俳優の堺雅人さんにソックリ！
レトロな建物と店長山田さんの優しい笑顔に出会える、立川市民自慢のボウリング場です。
ちなみに9月4日までは、1人有料2ゲーム以上プレイするとアイスキャンデーをもらえるキャンペーン実施中。
あなたも一度足を運んでみてはいかがでしょうか？
●立川スターレーン
住所：〒190-0022 東京都立川市錦町6-2-20
営業時間：月～金曜日 9時～24時
土～日曜日・祝日 8時～24時
電話番号：042-524-3001
ホームページ：http://www.starlanes.co.jp/tachikawa/
文・写真：しも
長野県安曇野市出身、立川在住のフリーライター。レゲエユニット「KaRaLi（カラリ）」でミュージシャンとしても活動中。
KaRaLi：FacebookKaRaLi
