「子ども未来センターの芝生広場が今、大変なコトになっているらしい。」
そんな噂を耳にした立川新聞編集部。
芝生広場といえば、2ヶ月に一度「オトナリ」が開催される、あののんびりとしたピースフルな空間です。
ちなみにこちらが8月に行われたオトナリの様子。
この場所が一体どんなふうに「大変なコト」になっているのか、見に行ってきました。
広場に到着するや否や、視界に飛び込んだのは、広場の周りをグルリと囲む巨大な黒い幕!
国道16号線からでも見えるほどの高さです。
あの開放的な広場に一体何が??
はっきり言ってこの時点で衝撃…なんだか想像をはるかに超えて「大変なコト」になっている模様。
興奮する気持ちを抑えながら広場に近づくと、その全体像が徐々に見えてきました。
大がかりな音響&照明設備と、点在する無数の不思議なアート作品。
一角には楽器を演奏する人もいます。(かなりお上手…)
もうこれはカオスとしか言いようがありません。
そして、なんといっても目を惹くのが、中心にそびえたつこの怪しい時計台!
広場のアイコン的存在である大きな木の真横で、とんでもない存在感を放っています。
一体コレは何?
移動遊園地?
サーカス?
これは…
9月16日(金)に初日公演を迎える
演劇集団「風煉ダンス」の野外劇「スカラベ」の舞台セットなんです。
「風煉ダンス」
座長で演出家の笠原真志(元・第三エロチカ)と、現主宰で座付き作者の林周一(筑波大学芸術専門出身)が1990年に結成した演劇集団。劇場空間にとどまらずあらゆる場所で活動している。度肝を抜く美術、豪華な衣装などがこれまでに多くの観客を魅了。また、ミュージシャンの不破大輔(渋さ知らズオーケストラ)や佐々木彩子らによる劇伴(伴奏音楽)は数々の名曲を生み出している。
「スカラベ」
闇市場。タイヨウを知らない街、闇鍋がマグマのように煮えたぎり、
混沌に巣食う有象無象の住人たちが闇プロレスに熱狂する。
デタラメな時を刻む時計台に住む権力者デラシネの前に、 記憶をなくした糞玉男ワジローが現れる。
伝説の「天球王」となると予言されたワジローの宿命とは?
闇鍋が告げる驚天動地の街の運命やいかに?
作家の木村友祐が「破格の手づくりスペクタクル」というにふさわしい
躍動的な舞台装置の数々とライブ演奏、劇中歌と軽快なアチャラカで
眠らない闇市場を縦横無尽に駆け巡る、喧騒渦巻くエキゾチック音楽群衆劇!
編集部がお邪魔したときはまさに準備の真っ最中でしたが、そんな中、風煉ダンスの現主宰者であり、「スカラベ」の脚本と演出を務める林周一さんにお話を伺うことができました。
立川新聞
まず最初に、スゴいセットですね。(笑)
林さん
ですよね。(笑)
規模としては2015年に井の頭公園で行った野外劇の倍以上です。
立川新聞
広場中央の木とセットも見事に調和していますね。
林さん
この場所を見た時、素晴らしいロケーションだなあと感じ、美術スタッフと「あの木を活かしたセットにしよう」という話になりました。
立川新聞
今回はなぜ立川を公演の場所に選んだのですか?
林さん
現在私たちは、たちかわ創造舎を拠点に活動しています。そこで、やはり立川で何かやろうと考えて、この場所を紹介してもらったんです。
立川新聞
それは立川市民として嬉しい限りです。
風煉ダンスの最大の特徴としては、やはり「野外劇」だと思いますが、なぜ野外でお芝居を?
林さん
…なんでだろう。(笑)あまり深く考えていないけど、
空間に囚われるのが窮屈に感じるのかもしれません。
劇場で行う芝居の場合、その場所がもつ雰囲気があり、それは人によって好みが分かれますが、野外劇は、何もないまっさらな公園や空き地などを自分たちの好きな空間に変貌させることができます。きっとそれが一番の魅力ですね。
ほかにも、芝居をしながら「いい風吹いてきた」とか、「月がちょうどいいタイミングで出てきた」とか、たまに野外ならではの“奇跡”に出会えるのも楽しいです。
自然はときどき助けてくれます。もちろん、意地悪もします。(笑)
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林さんのお話を伺ったあと、夜にはリハーサルの様子を特別に見学させていただきました!
ライトアップされるとこの通り。
雰囲気はさらに増して、ここが子ども未来センターであることを完全に忘れます。
「渋さ知らズ」のメンバーであるミュージシャンの演奏もムード満点。
生バンドとお芝居の共演…贅沢過ぎます。
未来センターに突如として出現したこの異空間。
セットだけでも一見の価値あり!ですが、リハーサルを覗き見させてもらい、その圧倒的な世界観にのめり込む編集部でした。
そして今回はなんと、
立川新聞の読者のみなさんにお得な情報が♪
公演初日の16日(金)限定で、各チケットが1000円割引になります!
お申し込みの方法は以下の通り。
〆切は、16日(金)当日の15時までです。
お席には限りがあるので、ぜひお早めに!
★演劇集団・風煉ダンス 野外劇公演『スカラベ』★
【日時】9月16日(金)~25日(日)18時開演(17時開場)
【会場】立川市子ども未来センター 芝生広場(〒190-0022 東京都立川市錦町3丁目2−26)
作・演出:林周一 ドラマトゥルク:笠原真志
音楽・ライブ演奏:辰巳“小五郎”光英、関根真理、ファンテイル
料金:一般前売 3,500円 一般当日 4,000円 学生前売 2,500円 学生当日 3,000円 高校生前売 1,500円 高校生当日 2,000円 中学生以下無料
立川市民で絆カードをお持ちの方は各500円割引
読者 初日限定割引!
申込の際に「立川新聞見た。16日(金)の初日観にいきたい。」と伝えれば(券種、枚数、お名前、メール、電話番号)
各チケットから1 ,000円割引。〆切は、16日(金)当日の15時まで。
申込先 E-mail: furendance@gmail.com
※全席自由・入場は当日受付順
※学生、高校生の方は学生証を当日受付にて提示。
※雨天決行(台風等荒天の場合は公演を中止する場合あり。当日の12:00以降にHP、twitter、facebook、お電話などで要確認。
中止の場合、チケットの別日への振替または払い戻しをいたします)
【問い合わせ】
風煉ダンス TEL:080-3939-2020
E-mail: furendance@gmail.com
ホームページ http://furen-dance.info/
Facebook https://www.facebook.com/furendance
『スカラベ』PV https://www.youtube.com/watch?v=W5iJwECeBIQ
文・写真:しも
長野県安曇野市出身、立川在住のフリーライター。レゲエユニット「KaRaLi(カラリ)」でミュージシャンとしても活動中。
KaRaLi:FacebookKaRaLi