年々と地球温暖化による影響で世界各地で天候不順による災害が発生し、この夏はハワイ州マウイ島で発生した山火事が古き良きラハイナの街を焼失させたこと、今でもとてもショッキングな出来事として心に残っています。強風で倒れた送電線が出火し、強風により一気に燃え広がったと報道されています。火災発生時に警報サイレンが作動しなかったことも問題になっています。
我々の身近でも古くから言い伝えられている地震・雷・火事…のように、いろんなリスクが潜んでいます。今月は大正時代に発生した関東大震災の惨事を忘れないように、9月1日を防災の日、台風の被害が多い月であることから9月を防災月間としています。そんな防災月間のさなか立川・国立災害予防研究会・立川消防署による「令和5年度自衛消防審査会」にはじめて取材に行ってきました。
「自衛消防審査会」は立川市及び国立市内における事業所の防火管理業務のさらなる向上のため、事業所の自衛消防隊が一堂に会して日頃の訓練成果を披露し審査を行うもの。
会場は多摩広域防災倉庫、午前中から強い日差しが照り続ける中、それぞれの防災服に身にまとった自衛消防隊員の方々。
火災という異常事態の中で、迅速かつ的確な活動をするためには、一連の動作を繰り返し行い、身体に覚えさせておくことが大切。この日のために訓練を積んできたのみなさんも実演が楽しみです。
審査については火災発生時に消防隊が到着するまでの間、従業員等が行うべき通報、消火、避難誘導等の活動。火災発生時のの対応要請から初期消火、119番通報、消防隊への報告や士気、規律などが審査の対象になります。市役所も参加しているからでしょうか、市長選挙に当選したばかりの酒井市長も国立市長と一緒に注意深く見学しておられました。
今回エントリーした事業所は男子混成隊19チーム、女子隊5チームの24チームが参加し、選りすぐり3名の各事業所を代表する自衛消防隊員がそれぞれの事業所の代表として自衛消防を実演していきます。それぞれの事業所の実演の様子を写真で紹介します。
男子
- 共済立川病院
- 国立市役所
- エキュート立川
- JR 東日本運転区A
- ららぽーと立川
- 立飛ホールディングス
- JR 立川駅
- 砂川園
- 陸上自衛隊
- 多摩都市モノレール
事業所ごとに同僚や仲間が声援を送ったり、なかにはお手製の応援グッズで熱い応援をする方もいて中々の盛り上がりでした。
市民にお馴染みのルミネやグランデュオや立川駅や市役所、多摩モノレールなどの公的機関も参加。
- ルミネ立川
- 真如苑
- ヤマダ電機
- グランデュオ立川
- 一如社
- 多摩信用金庫
- JR 東日本運転区B
- 災害医療センター
- 立川市役所
市役所の方とお話ししましたが自衛小部隊員は入庁5年目までの職員で構成され50名ぐらいいるそうです。就業後に訓練したりとかなりの時間を費やし、その中の3名ですからかなり狭き門です。
指揮者が「第一号消火栓操作始め」から男子隊は20秒、女子隊は24秒で放水により標的(消火)を倒さないといけません。
女子
- 立飛ホールディングス
- 立川市役所
- 真如苑
- 井上レディースクリニック
- 一如社
12時にスタートした審査会もまだ暑い日差しのなか24チームの実演が無事終わり、それぞれの事業所の安心安全にたいするこだわりを肌で感じることができました。
審査結果は男子・混成隊の優勝は2年連続でららぽーと立川立飛、準優勝が立川市役所 、3位が株式会社立飛ホールディングス。
女子の部も2年連続で株式会社立飛ホールディングスが優勝。準優勝が一如社、3位が立川市役所という結果でした
今回はじめて取材させていただきましたが、どのチームも「火事だー」と大声で叫び、てきぱきと初期消火、そして通報、消火栓による放水での消化とてきぱきと迅速にお実演されてました。それは買い物するお客様の安心安全だったり、鉄道や駅、市役所や等の施設の利用者の安心安全だったりとそれぞれ異なりますが、安心安全な対策の努力に感服しました。ご参加のみなさん、見学のみなさんもお疲れまでした、