4月最初の週末。
あっという間に今年のさくらも風に舞いはじめました。今週末にお花見!という方も多いんじゃないでしょうか。
残り少ないさくらの季節を存分に楽しみましょう!
先日、立川新聞1周年記念パーティーで読者の方から立川の街中以外も記事にしてほしい!というリクエストがあり今回は玉川上水へ取材に行ってきました。
駅前のさくらはちらほらと芽を出していました。
遊歩道沿いは若芽がちらほらと陽に照らされてます。新緑が気持いいですね。
そんな新緑の玉川上水の遊歩道(右側)を上流へしばらく歩くと白い小さなお店が。
そうそう~ここここ!今日ご案内するのはこちら。
「珈琲豆焙煎工房まめ吉」さん。
先日編集部が参加した地域の集まりに来ていた珈琲屋さん数名とお話しした際にも、「まめ吉」さんのお話をされていたりと、多摩地域では有名なんですね。
小窓からの日差しが心地よい店内。電球の灯りが白い壁と家具を照らし、どことなく高原のコテージのようです。店内には柔らかく珈琲の香りが漂います。
立川新聞
あの~立川新聞ですが、取材してもよろしいですか?と尋ねると
マスター
「立川新聞にいいねしてますよ。どうぞ。いいですよ」と。
暖かいお言葉に感激の編集部。
立川新聞
「あ、ありがとうございます。」
平日の午後遅い時間だったのでゆっくりお話しさせていただきました。
マスターのお名前は英吉さん。そう珈琲豆の「まめ」とマスターのお名前「英吉」の縁起の良い「吉」を掛けあわせて「まめ吉」にしたそうです。
立川新聞
それしてもいい場所ですね~ここで珈琲屋さんをはじめたきっかけについて教えていただけますか?
英吉さん
そうですね~香りが好きなんですよ。お酒とか(笑)。お酒はなかなか自分で作れないし…
珈琲は自分の香りが作れるからですかね。あと、父の影響もあります。
英吉さん
小さいころからここに住んでいて、働きはじめてからは都心で暮らしていたんですよ。父が他界してしてからですかね。父のものを整理していると珈琲の道具や焙煎機が出てきたんですよ。父は珈琲が好きだったんだと改めておもい、香りが好きだったこともあって、それから珈琲屋さんを飲み歩きしましてね。そこで出会ったのが師匠の珈琲なんです。その香りに惚れて2年くらい修行してました。
立川新聞
2年もの間修業って結構長いですよね。
英吉さん
そうですね。というのも珈琲豆の香りと味を決める焙煎機を使いこなせないと認めてもらえなかったんですよ。ようやく認めてもらい長年住んでいた玉川上水のこの家の中庭でお店をはじめたんです。
立川新聞
それがこちらの焙煎機ですか?
英吉さん
そうこれが師匠が使っていて完全熱風式の焙煎機なんですよ。豆の芯までしっかり火が入り、雑味のない豆本来の味わいが出せるんですよ。
そんなまめ吉さんのこだわりの一杯をいただいてみましょう。その日のおすすめオーガニック珈琲を注文。瓶から取り出した豆をドリップするときの香り。ホントいい香りでした。
英吉さんが丁寧に注いでいきます。外の景色を眺めながら珈琲が落ちるのを待つ時間もいいひと時です。
う―――ん。いい香りです。見た目も素朴な感じがまたいい雰囲気です。
この器は編集部も取材したH.worksさんで手に入れたんですって。
ゆったり過ごすには最高のパートナーです。
珈琲と一緒にいただくお菓子もこだわっていて、珈琲にあうように作っているそう。
一緒にいただいたスコーンはほのかな甘みで外はサクッと中はしっとりした食感。チョコレート風味のクッキーはカッチカチなんですがこれがまた珈琲にあうんです。
これからの季節は冷たい珈琲もいいですよね。牛乳に負けないように香りにこだわって焙煎した豆を使用したカフェオレもお勧めです。
お店の前にある中庭には小さい椅子がふたつ。英吉さんには双子のお子さんがいて、出来るだけ子供との時間を過ごしたいという想いから、子どもが休みの日の日曜日は休みにしているそうです。焙煎も子どもがまだ寝ている朝の早い時間に。そんな子供想いの英吉さんの自家焙煎珈琲豆。優しい想いが詰まっているんですね。
これから英吉さんがいちばん好きな新緑の季節。その人に合わせたコーヒーのおいしい入れ方も教えてもらえたり、家でコーヒーを淹れたくなりますよ。一度訪れてみてはいかがですか?
珈琲豆焙煎工房 まめ吉
住所:東京都立川市砂川町6-36-11
TEL:042-535-1070
営業時間:10:00~18:00
定休日:日曜・祝祭日、第1・3水曜日