去年の「アラビアンナイト」に続き、今年も12月22日(金)、23日(土・祝)、24日(日)の3日間、立川シアタープロジェクトによる音楽劇がたましんRISURUホールで行われます!
今年の演目は中国四大奇書の一つ、「西遊記」を原作にした「西遊記 ~悟空のぼうけん~」。
11月の某日、たちかわ創造舎にお邪魔して、稽古の様子を見学させてもらいました。
稽古場になっている「ドレミホール」の扉を開けると、やってます!
この日は稽古9日目。
シーンごとに立ち位置やセリフのタイミングを確認しています。
そして、同時に役作りも進めている様子。
西遊記といえば、孫悟空、三蔵法師、猪八戒、沙悟浄の一行が、天竺を目指して旅をするというストーリー。
登場するキャラクターは、三蔵法師を除いて皆妖怪です。
人間ではない架空の存在をイメージしながら、役者さんは各々が演じる役を作り上げていきます。
試行錯誤を繰り返し、意見を出し合いながら妖怪に“変化”していく役者さんたち。
「もっと骨盤を前に出す感じかな。」などと、体の作りから役を意識していきます。
それから、本作は派手なアクションシーンも見所の一つ。
この日はまさに殺陣を作り上げていく最中でした。
殺陣も役作りと同様、役者さん一人一人が自発的にアイデアを出し、さらにそこに別の役者さんや、ムービングディレクター、演出家など、いろいろな意見が入ることで、キャラクターに命が吹き込まれていきます。
この日の稽古はミッチリ4時間続きましたが、これからさらに本番に向けて稽古が重ねられていきます。
たちかわ創造舎の関わる演劇を観ると、編集部はいつも「もっと素敵な演劇を観たい」という客観的な感動を飛び越して、「自分も演じてみたい」という謎の衝動に掻き立てられます。(笑)
それは、役者さん一人一人の演劇に対する抑えきれないほどのエネルギーをひしひしと感じるから。
稽古の段階から物凄い熱量で、こちらもカメラのシャッターを押しながら、手に汗握ったり、腹の底から笑ったり、まるで感情のストレッチ運動をしているかのようで、心地よい爽快感と疲労感を味わえました。
この感覚、是非皆さんにも味わってほしいです!!
そして、今回も稽古の休憩時間に台本・演出を手掛ける倉迫さんにお話を聞くことができました。
倉迫さんインタビューは【後編】へ
文・写真:しも
長野県安曇野市出身、立川在住のフリーライター。レゲエユニット「KaRaLi(カラリ)」でミュージシャンとしても活動中。
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