3年ぶりに復活!立川市の歴史とグルメを味わう商店街ツアー!今回は高松エリアのお店や名所を巡るドラマチックツアー!(PART1)

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2014年にIKEAが立川に出店し、立飛エリアにららぽーと、そして街のようなグリーンスプリングスに立川ステージガーデンができ、南口には駅につながるデッキも整備され、今年コトリンクが完成。昭和記念公園に癒され、プロスポーツのホームタウン、住みたい街ランキングでも上位にくるのではと思えるような、魅力ある街立川。市民としても嬉しい限りです。

ただ…街の魅力とはそれだけでしょうか?

子どもたちが楽しく元気に通える学校や地域の繋がり、老舗のお店やお祭りだったり。

街の魅力はそういった人との繋がりで醸成されていくのではないでしょうか。

街の魅力とは!その辺りを再考してみようと思い立川の商店街ツアーに参加しました。

立川には24の商店街があります。その24の商店街の振興とまちづくりを担っているのがたちかわ商連(立川商店街振興組合連合会)。「たちかわ輝く個店」や「まちゼミ」、大人気だった「つまみ食いウォーキング」もたちかわ商連さんの企画で今回の商店街ツアーもそのひとつ。

ドラマチック商店街ツアー

ちょっと前置きが長くなりましたが、高松エリアを巡るドラマチック商店街ツアーの当日はあいにくの雨模様。集合場所の多摩モノレール高松町駅で迎えてくれたのは、赤い衣装の岩坪成美さん「つぼちゃん」と黄色の衣装の岩倉真彩さん「マーヤさん」

どこかで見たことがあると思ったらファーレ立川アートの劇に出演していた女優さんではないですか。女優さんは明るい笑顔と大きなとおる声、そして歩いてまわる体力があるということでガイドに適役なんだとか。外は雨模様でしたが「つぼちゃん」と「マーヤさん」の笑顔で心は晴々とした気持ちになりました。

そして、お二人が進行役となる商店街ツアーをかたちにしていただいたのは、ファーレ立川の演劇やほうかごシアターなどたちかわ創造舎で演劇を中心に活動されているたちかわ創造舎ディレクター倉迫さん。

倉迫さんの描いた商店街ツアーのストーリーがはじまります!

最初に訪れたのは高松町駅を降りたらすぐ目の前にある「立飛の給水塔」へ。

旧立川飛行機立川製造所の給水施設として1938年に建設され、2005年頃まで現役で使用されていたそうです。戦前の建造物として現存する

給水施設としての役目を終えた現在は立飛ホールディングス発祥の地の石碑のそばにひっそりと建っていて、ノスタルジーを感じます。

給水塔の中は円形のスペースに窓が六つ。1階は半径約4.2mで55m2程度だそうです。

戦前の建物でもしっかりした作りになっている気がして、天井も高く、格子の窓から入る太陽光が部屋をちょうどよい明るさに照らしてます。

この日は1階だけでしたが上の階へは螺旋階段で上がるそうです。戦後、米軍に接収された時期もあるので米軍兵の書いた落書きがあるそうですよ。

給水塔の螺旋階段
給水塔から見るモノレール
モノレールと給水塔

こういった歴史を感じる場所にいると、どんな人がどんな思いでいたのだろうと想像を巡らせてしまいます。

まだ商店街ツアーははじまったばかりですが、歴史的建造物「立飛の給水塔」で集合写真!

次のスポットも米軍基地の影響が残る高松町の米軍ハウスへ。旧米軍ハウスはここ高松町と大山団地近くの上砂町にアメリカンハウスとしてその当時の面影を残しています。

米軍ハウス内にはBONZE工房さんのアトリエやスクール、貸しギャラリーなど通称「X-AREA」と呼ばれています。以前編集部も立川市内に点在しているBONZE工房さんの作品を探す企画を記事にしたことも。コロナ以前は年に一回「House De Art & Marche」が開催されてました。以前のようにかに開催さえることをたのしみにしています。

「House De Art & Marche」記事 https://tachikawatimes.com/artdemarche519.html/

旧米軍ハウスをあとにし、次の目的地の熊野神社へ。かなり雨量だったので社殿の中へ。

三代目神職の都築さんから熊野神社と立川の熊野神社の歴史についてお話があり、厳かな拝殿で参拝もさせていただきました。

総本山は和歌山県にある熊野三山。ご祭神は須佐之男命(すさのおのみこと)伊邪那岐命(いざなぎのみこと)伊邪那美命(いざなみのみこと)。熊野神社と言えばサッカー日本代表のシンボルで有名な三本足の烏(カラス)、八咫烏(ヤタガラス)。

立川の熊野神社は江戸時代中期の1726年(享保11年)の頃に創建され、多摩都市モノレール「高松駅」の西側付近にあったそうです。戦時中に多くの被害を出した地域で、その当時の熊野神社も空襲で焼けてしまったそうです。終戦後は米軍に接収され、昭和23年、現在の場所に鎮座されたそうです。

三代目神職の都築さ
旧熊野神社跡

給水塔に熊野神社、立川の歴史を学び感じたあとは、昨年オープンした立飛麦酒醸造所 /TACHIHI BREWERYへ。

立飛麦酒醸造所 /TACHIHI BREWERY

昨年の12月にオープンした立川生まれのクラフトビール。ペールエールや伝統的なラガービールなど基本のスタイルに、GoldenaleやIPAなどその時々の期間限定のビールもラインナップ。店内ではSサイズ:400円・Mサイズ:700円・Lサイズ:1,000円から選べます。

編集部はちょっと苦みが感じられるTACHIHI SESSION IPA。ちょっとしたおつまみもついてSサイズ400円。スッキリと苦みがいいアクセントの癖になりそうなビールです。

TACHIHI BREWERYの立ち上げのきっかけは西国立にあった「ファクトリーカミカゼ」の想いを継いで、立川生まれのクラフトビールを世界に向けて発信すること。

西国立にあったカミカゼファクトリー

すでに立川生まれのクラフトビールとして「World Beer Awards 2022」に出展し、「立飛ペールエール」がAmerican Style Pale Ale部門 Silver Medal(銀).「立飛ゴールデンエールアフターバーナー44」がGolden Ale部門 Bronze Medal(銅),「立飛へレス」がHelles/Münchner部門 Bronze Medal(銅)を受賞。

後日、立飛ペールエールと立飛ゴールデンエールアフターバーナー44を買いましたが、味わいはもちろんボトルがいいし、ラベルもお洒落なデザインで空きビンも取っておきたくなります。

立飛ペールエール、・立飛ゴールデンエールアフターバーナー44

商店街ツアーの特典で立飛ビールの小をいただき、心も体もすこしだけ温まって歩きはじめ、次のお目的地へ向かいます。

なかなか止まない雨の中「大けやき」に到着しました。マーヤさんの後ろに写るこの大けやきは立川市道路課の樹木調査で、枯損と判断され、安全確保のためもうすぐ伐採になってしまうのです。

その数日後に大けやきは伐採されました。きっとこの大けやきと共に生きてきた人々にとっては悲しく寂しい出来事でしょう。でもきっとその人たちの心の中には大けやきは在り続けると思うのです。

そんな歴史を感じる商店街ツアー。「ありがとう。大けやき」

住宅街の中一列になり、次の目的地横町屋さんへ歩み進める商店街ツアー一行。

高松町の老舗、横町屋さんに到着!玄米の袋が並ぶ広~い店内。新米の時期ということもあってか、お米のいい香りが漂います。「つぼちゃん」が元気に案内してくれます。

店主の栗原さんは3代目で高松町付近の歴史についてのプリントを用意し、その歴史についてお話ししてくれました。栗原さんが用意してくれたプリントは「えくてびあん」2020年4月号に掲載されたもので、この土地を開拓した七軒の人達、なぜ高松町だけ氏神様が先ほど訪れた熊野神社なのか? など。たとえば高松町の町名の由来は、横町屋さんの創業当時昭和15年頃に現在使われている立川の町名が決まったそうで、その当時立川通り周辺は松林がたくさんあり、それに因んで高松町と命名されたそうです。

歴史を語るそんな栗原さんをみていると、この土地、先人から受け継がれた想い、そして誇りがあるんだなーとつくづく感じました。

横町屋さんでは全国から数多くの種類のお米を販売していて、この商店街ツアーのためにお米の食べ比べを用意してくれました。用意してくれたのは新潟県魚沼産コシヒカリと茨城県産ふくまるのおにぎり。

お米がちがう!編集部でもその違いがわかりました!

なるほど、お米を食べ比べて自分に合うお米や、料理ごとにお米を用意することもできるのかと思い、お米探ししてみたくなり、後日横町屋さんへ。

こんにちは、先日商店街ツアーでお米を食べ比べてみて…と栗原さんにお米探しの話をして、自分のお米の好みを伝えます。やわらかめですか?固めが好きですか?もちもち?さっぱり?など。

そして今回選んだのが冷めてもおいしくて、少しもち米感のある「ミルキークィーン」を2キロを精米してもらいました。

その場で精米してもらうのは、その薫り高さと、精米したお米を紙袋にサッーと入れてもらう特別感。

その日はさっそくご飯を炊き「ミルキークィーン」の新米を味わった編集部でした。

商店街ツアー(PART1)はここまで。PART2へ続きます。お楽しみに!

熊野神社

総本山は和歌山県にある熊野三山。ご祭神は須佐之男命(すさのおのみこと)伊邪那岐命(いざなぎのみこと)伊邪那美命(いざなみのみこと)

例祭日は八月第三日曜

立川市高松町1丁目17−21 電話:042-522-3227

立飛麦酒醸造所 TACHIHI BREWERY

醸造所に併設された直営店ではTACHIHI BREWERYのビールが楽しめ、ボトルビールを販売してます。

営業時間:11時~18時(定休日:火・水)

立川市高松町1丁目23−14 電話:042-527-1894

ホームページ:http://www.tachihibrewery.com/

横町屋

創業は昭和15年。玄米を1キロから量り売り、その場でお好みの白さに精米してくれるお米屋さん。

営業時間:9時~18時30分(定休日:月曜)

立川市高松町2丁目11−23 電話:042-522-2609

FACEBOOK:https://www.facebook.com/yokochoya/

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