立川通りにカレー屋さんがけっこう多いの知ってましたか?
セイロン風カリー シギリヤさんにムガルキッチンに編集部も取材させていただいた創作カレーの舞さんにヒラさん。最近ではカレーのおじさまFISHさん、そして今回取材にお伺いした今年3月にオープンしたスパイス越境さん。
菊松屋本店の古民家の空間を活かしたお店で、とてもカレー屋さんとは思えない佇まい。
んっ?なんのお店かな?
道行く人が立ち止まることもしばしば。
ちょっとお話もお聞きしたいので、お昼時、混雑していたのであらためて伺いました。
お店の名前が記された短めの暖簾をくぐり、店内へ。
編集部がお伺いしたのはランチタイムもそろそろの14時ごろ。
その頃でしたらお話しOKということで、第一印象、美男美女にお出迎えしていただきました。
こんにちは、立川新聞ですがとご挨拶。
あっ立川新聞さん、わたし経済新聞でライターしているんですよ。
あっそうなんですね、それはそれは。お仲間ですね。
しばらくお話をしてみると、大森さんはライターとしても写真家でもあるそうです。まさに才色兼備。
お店をオープンしたのは、じつはコロナの影響が多分にあったそうで。
巣ごもりの時間に料理をする機会が増えて、特にスパイスカレーにはまり、独自に研究し四六時中カレー作りに没頭したそう。時にはイベントでスパイスカレーを振舞うこともあったそうで、そこでの評判も上々だったとか。
そして、大森さん自身が昔からの菊松屋さんの大ファンで、菊松屋さんのご主人とも懇意にしていた関係でお店をやってみるきっかけに。
コロナの影響で生き方の制限がある中、自分たちの好きなことをしてみようと。
ふと、カウンターに置いてあるCDに目が留まり
んっ? 大森洋平さんって
もしかしたら旦那さんですか?
大森さん
「そうなんですよ。ジャケットの写真は私が撮ったんです」
すごい!なんてご夫婦!
ファンにとってはたまらないですよね。ミュージシャンがカレー屋さんなんて。
大森洋平さんのライブがこちら。
編集部はかなり染みました。
越境の店名について聞いたところ、大森さんの人生のテーマだそうで、小さい頃、引越しが多くて、いろんなものを越えて混ざる、そんな自由な発想。
前置きが長くなりましたがカレーをいただきましょう!
カレーは週替わりであいがけカレー1品。潔いです!
この日は北インド風たまごのカレー&自家製塩こうじオクラのキーマカレーのあいがけ副菜付き1000円ににチキンティッカ200円をトッピング。
スパイス越境さんのおすすめの食べ方は、まずはそれぞれを味わい、最後はカレー、副菜をまぜまぜして食べる「越境」スタイル。
週替わりなので、毎週違ったカレーの組み合わせが楽しめます。
チェチィナード風チキンカレーと自家製塩こうじダル(ひよこ豆)キーマ。
これがハマったあいがけだったなぁ~
このチキンカレーが爽やかなスパイスで、ひよこ豆のかたさが丁度よく、最後はもちろん越境スタイルのまぜまぜで最高のカレー。
スパイシーなカレー、店内のアートもいいスパイスが効いてます。
市内のBONZE作品を巡った記事でご紹介した銅板造形作家赤川さんのお弟子さんの作品があったり、古民家のアンティークな店内とマッチングがすばらしい。
最後に、大森さんお二人のやりたいこと。
お店の奥にはスペースがあって、これがまた陽がやんわりと入りいい感じのお部屋。地域の人が集まったり、ライブをしたり、人がつながる居場所の様なお店。
コロナの不安が払拭されたときには旦那さんのライブのあとに、おくさんのカレー。
スパイス越境さんならではの時間が過ごせそう。
楽しみにしてます。
スパイス越境
住所:立川市高松町2-1-23
営業日:不定期で週2〜4日。詳しくはInstagramでご確認ください。
文・写真:Yuji Toda
立川新聞編集長/カメラマン
https://www.yujitoda.com/